本編が終わり、
「We Have All The Time in The World」をバックにエンドロールが始まった時、泣くとは思いませんでした。007で初めて泣きました。
24作目「スペクター」を観て、面白かったら迷わず、25作目の今作をみるべきと断言します。007史上、最高傑作です。
前作で、一応の区切りをつけて、
納得できる素晴らしいエンディングだったのに、
何故、続編を制作しようとしたのか?
今作を観るに辺り、疑問に感じたのはそこでした。
しかし、実際に観て、エンディング迄観て、
そういう疑問は一気に吹き飛びました。
これこそ、納得できる、終わり方だと。
出演者、制作陣も、不退転の決意が、
画面から伝わります。
全てを終わらせる為に、
それぞれの過去を断ち切り、
あらゆるモノが壊され、犠牲を払い、
そして、ボンド自ら、過去の亡霊にもがき、
苦しみ、安らぎを求めつつも、葛藤し続け、
あるミッションで辿り着いた結末。
コレは007じゃない!と
コアなファンは怒るかもしれませんが、
007的には禁じ手がありましたね
しかし、私はこう思うのです。
2006年公開の「カジノ・ロワイヤル」から、始まった、ダニエルボンドを完全に終わらせる為には、こういう禁じ手が必要だったのでしょう。私的には、違和感・嫌悪感は全くありませんでした。
同時に、ボンドが渇望していたもの、
触れたかったもの、愛したかったもの、
青い目の瞳の奥に隠したもの、
鑑賞後、あれこれ考えてしまいます。
今作で流れるスコアは、
「女王陛下の007」のテーマ曲を
アレンジしたスコアが頻繫に流れます。
同時に、007映画ファンとしては、
かなり、シリアスな路線でいくだろうと暗示を感じます。
今作のスコアを手掛けた、
ハンス・ジマーさん、いい仕事をしています。
そして、今作では、
過去の007のヘリテージが散りばめています。
オープニング・クレジットは、「Dr.No」のオマージュだけでなく、
歴代のボンドカーの登場だけでなく、
MI6に飾られている、
歴代のMの肖像画にも、芸の細かさを感じます。
今作は、納得中の納得の☆満点。
ダニエルボンドでは、様々な功績を残してくれました。
娯楽中心の路線から、シリアス路線へ変化することで、
あらたな、ボンド映画の世界を構築し、
新作が公開する度に、前作超えの評価、興行収入を記録し、有名な役者、監督がこの映画を手掛ける程、ボンド映画のブランド力を高めてくれました。
しかし、始まりがあれば、終わりが必ずあります。
先ほど、今作を観て、結末をしっかりと見届けました。
ただただ、長年、出演してくれた、
ダニエル・クレイグさんに感謝するしかありません。
最後に、今作を観る前に、
気になっていたこと。
ボンド映画では、お決まりのメッセージ
『JAMES BOND WILL RETURN』
エンドロール終了後に、
表示されて、本当によかった。
次回作は、どういう路線で、制作陣で臨むのか?
今作を観る限り、かなりのハードルをあげたなぁ…と、
思うのは、私だけではないでしょう…。
ともあれダニエルクレイグお疲れ様!
ナイブズアウト2で違った一面を
観られるのを楽しみに待ちましょう。