今日のFM、ロバート・キャンベルさんがMCを務める「編集長!お時間です」。日本の登山ガイド、アウトドアベンチャー企業株式会社フィールド&マウンテンの代表取締役　山田淳さん(34)がゲスト。

山田さんについては、昨年富士山が世界遺産に登録されて登山者が増え、軽装備で富士山に向う人々に対して装備のレンタルショップを始めた人として取り上げられているのをテレビで見ましたが、今回、元七大陸最高峰最年少登頂記録保持者で、灘中学校・高等学校 →東京大学経済学部卒 →マッキンゼー・アンド・カンパニーという経歴の持ち主であることを知りました。

この華麗な経歴を見ると、そんな山田さんがなぜ登山装備のレンタルショップなのか、と思えますが、話をうかがうと、話しは逆。

中学時代にワンダーフォーゲル部に入り、屋久島の自然に触れて登山に魅力を見出して以来、最高峰エベレストに登頂するにはどうしたら良いかを考え、親元を離れるための大学選び、高所登山への登頂達成後は「国内登山人口の増加」と「安全登山の推進」するための活動、その一環としてのレンタル事業というミッションの変遷。

山田さんは自社のドメインのライバル業界は、ゲーム(ソフト)業界だといいます。自宅やゲーム店などのインドアでゲームを楽しむ人々を一人でも多くアウトドアの世界に誘うこと、だと。国内の登山人口はおよそ10%で、これから70%になってもおかしくないと。日本の山は世界のそれと違い、四季に恵まれているところが素晴しい、それを多くの日本人に体感してほしいと。

私がかつて勤めた会社の後輩に、営業マン→医学研究者→登山ガイドになったM君がいますが、登山の魅力が今ひとつ理解できないのは、小さい頃から山暮らしに近い生活を知っていたからでしょうか？そもそも8000m級の神の領域を知るよしもない私は、単に食わず嫌いだけなのかもしれませんが。

山田さんには『夢へのルートを逆算せよ! マッキンゼーを辞めてまで、ひとりでアウトドアベンチャーを始めた男の7つの成功ルール』という著書がありますが、今日の話を聞くと、「マッキンゼーを辞めてまで」というのは正しくないようで、登山ビジネスを始めるために3年間だけ入社したいと面接で話してマッキンゼーに入ったのだとか。

エベレスト登頂に成功し、文字通り頂点を極めた山田さんの一言一言には琴線に触れる説得力がありました。

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頂点を極めた男～自然に回帰する登山ビジネス起業家・山田淳～