バスが止まりみんな大きな荷物をもち降りていく光景を見たら、微笑ましく思えた。
きっと単身赴任か出張なのか自分の荷物も大きいのにそれより大きなクリスマスで飾られた大きな箱をおもった男性もいる。
観光地でもあるから手をつなぎ彼女の荷物を持ってあげる男性もいてた。
僕は、そんな光景を見ながら後ろの席で座っていた。
今の僕には、ほかの人のことを妬むことなくみれる人間になっていることに驚いた。
バスを降り一気に肩まで寒さが突き刺す。
雪もチラホラ降り出してる。当然の寒さだ。
携帯を取り出し彼女の実家に電話した。
僕は、墓参りに行ってからそちらにうかがうということを伝え電話を切った。
僕にも会いたい人がいる。
会えるかもしれない。
だってクリスマスイブだから・・・そんな気がして電車に飛び乗り彼女の墓がある場所へ向かった。
単線で三両しかない電車なんだけど以外に空いていてゆっくり座って窓の外の景色を眺めてた。
昔、彼女に聞いた三角山のッてっぺんに鳥居があって、そこからみんなの幸せを神様が見守ってる話を聞いたことがる場所が見えてきた。
小さな鳥居だと雪が降っていたし曇ってもいたのに、その鳥居はすごくでかく目立ってた。
そんな昔話を思い出し次の駅で僕は降りた。
