サブ物語5 | 遊人 World

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「次は、これだな」

 

そう言ってタロウは座禅を組むように座り、両手を そのまま目の高さまで上げ、手のひらを下に向け胸の前の高さで止めた。

 

俺も横に座り真似をする。

 

自然の力を感じて、その力を己(おの)が中に取り込む修行らしい。内功を失ったタロウは体内で 気を練れなくなった為、外から気を取り込む方法を編み出したそうだ。

 

俺の場合、内功を失くしたのでは無いから普通に内功を鍛えれば いいらしいが・・・タロウに、つきあえと言う事だ。

 

「タロウ、腹減ったよー」

 

「ん!? もう、昼か?」

 

タロウは昼に気がつくと、飯を作って食べさせてくれた。

 

「じゃあ、次は剣術だな」

 

昼からは剣術の修行をするらしい。

 

タロウは刀剣で、俺は その辺に落ちていた木を使って、最初に素振りをし 次に型の練習をする。やる事は拳術と変わらない。

 

剣術とは、武器を体の一部として使う。時に激しく、時には ゆるく流れるように・・・らしい。真似するだけで限界だ。

 

剣術の修行が終わると 座禅を組んで気を集め、水浴びをして夕食を食べ、そして座禅を組む。

 

夜の座禅、タロウは昼間に集めた気を使って経絡と呼ばれる道の修復に努め、俺は体内の気を練る。

 

内功とは、呼吸を整え体の経絡を通る気を感じて経穴に・・・

 

気がつくと朝になっていた。子供の体だし、そんなものだよな。

 

今日は朝から洗濯や食事の準備を手伝い、食事を終えると拳術と剣術を組み合わせた修行をし座禅を組む。

 

この拳と剣の組み合わせ、拳だけ・剣のみとは違う型の修行だった。

 

昼からは食べ物を探して、夜は座禅を組む。一日修行、半日修行と半日食べ物さがしの二日を繰り返すのだった。

 

 

つづく