この世界は遠い昔、魔神に滅ぼされかけた・・・
天族が光を 魔族が闇を エルフが時間を ドワーフが空間を 獣人族が、それぞれの得意とする 火・水・風・土・木を極めた刃を作り、魔人に立ち向かって・・・やぶれた。
ほとんどの種族が戦い滅びゆくなか、魔法を使えない人族は逃げ惑うばかりだった。
ある時、人間の中に各種族が作った刃を集めて 一つにまとめた夢という名の刃を作った勇者が現れ、魔神を倒した。
魔神を倒した褒美に神が ひとつだけ願いをかなえてくれる事になり、バラバラに戦っていた 天族・魔族・エルフ・ドワーフ・獣人族は、一つにまとめた事を称(たた)え人族に願いを譲り人族は魔法を使えるように願った。
「聞いてるのか?」
聞いてるも何も子供でも知ってる おとぎ話で、死にかけている俺に かたる話か?
「大丈夫!! まだ、死なないから」
いやいや、もう意識が・・・
魔法を使えるようになった人族は、欲望のままに神の力を得る為に、夢という名の刃を かかげ戦いはじめた。
人族にギリギリ勝った神は夢という名の刃を九つに砕き、人族を滅ぼす事に決めたが、残りの種族が人族をかばい許される事となった。
それにより、種族間の差別は無くなり平和となったのだ。
「で、ここからが本題じゃ!! わしの主人になってくれないか? なってくれるなら助けてやるぞ?」
「・・・ことわる・・・死なせてくれ・・・」
俺は話しかける相手に断った。
「あっ! やばい!! 話が長かったか!!」
その瞬間、辺りが光った・・・
つづく