某女物語1 | 遊人 World

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私の名前はフチ、なぜかイケメンに抱き抱えられている。

 

「おい、女!! 大丈夫か!!」

 

イケメンが何か言っているようだが、意識が遠のいて行った。

 

「はっ! イケメン!!」

 

「フチ様、イケメンとは?」

 

気がつくと、イケメンでは無く 知らない女性が側にいた。

 

「あなたは誰?」

 

「フチ様、私をお忘れですか?」

 

しらない女性が言った。フチ様?

 

「お忘れですかと言われても・・・誰でしょう?」

 

「薬師を呼んでまいりますので、大人しく していて下さいませ」

 

そう言うと女性は部屋を出て行った。

 

大人しくと言われても、ここは何処なのでしょうか? えーっと、仕事先の料理屋に向かう途中・・・

 

思い出した!! 仕事先に向かう途中で子供が道路に飛び出したのを助けて、車に はねられたんだった。という事は、さっきの人は看護師さんだね。

 

骨折は してないようだけど体が痛い。

 

「薬師様、記憶の方が・・・」

 

さっきの女性が、薬師という人を連れて戻ってきた。薬師と言われた人が私の脈を取ると・・・

 

「脈も落ち着きましたし もう大丈夫ですが、頭を ぶつけた後遺症で記憶を失ったのかもしれません」

 

「じゃあ、フチ様の記憶は戻らないのですか?」

 

「戻るかもしれないし、戻らないかもしれません」

 

さっきの女性と薬師と言われた人が心配した顔で、こっちを見ているが私は記憶を失くして いないのだが?

 

「フチ様、本当に私の事がわからないのですか?」

 

「わからないのか? と言われても、看護師さんとは初対面だよね?」

 

「フチ様、イケメンとか 看護師って何ですかーーーー」

 

そう言うと、女性は泣き出した。イケメンと言って起きたのは恥ずかしいな。まぁ、格好良かったので仕方ない。

 

 

つづく