目標の半分
今年の雪の少なさからとある場所への思いが高くなっていた。
数年前に見た写真に衝撃を受け是非この目で直接見てその場の空気を味わいたい。
そして登攀しその頂きに立ちたいと思っていた。
今早出川 ガンガラシバナ
色々な情報を集め始めるとそこへのアプローチは大した事はなく釣り師も相当な数が入っているとの情報もあった。
これは比較的簡単なのではと思いさらに調べると早出川ダムより遡行しガンガラシバナ登攀のルートが1番適切ではないかと思った。
しかしこのルートだと早出川ゴルジュを突破しさらに詰め上がってからの登攀そして矢筈岳・黒又沢への下降…
そうなるとそれなりの日数が必要だった。
予備日を計算したらおそらく5日は欲しいところだ。
そしてそれを単独でこなすにはちと寂しい。
そこでとったルートは今回の一ノ俣より一ノ越にて赤場沢下降。
このルートはほとんど釣り師が使うアプローチらしく面白みはまるでない。
しかし3日とれたこの機会に行くにはこのルートが最適であった。
1日目。
深夜着にて一の橋にて仮眠・9時過ぎにアプローチ。
一の橋より沢に降りて遡行を開始。
全く面白みのない沢だが歩き易くアプローチに使われるのにも納得した。
帰りに気が付いたのだが道路より踏み跡を辿ると沢を上がるより早く遡行出来たようだ。
最後の詰め上がりの沢を一本ミスし奥の沢を上がったがこれも帰りに思ったが正解でした。
本来のルートはピンクテープなどあるもののドロドロの急登でかなーり面倒。
奥を上がりコル目指して少し左にトラバースした方が遥かに楽だった。
右岸の沢より巻道があるがこれも直登した方が遥かに早くラク。
または中間まで上がり左より巻道に出る方がいい。
2時間程度でコルに着きひと休憩のちに下降。
下降は登山道のような踏み跡を使い快適に下降した。
一部不明瞭な箇所・スベスベ泥々あり。
1時間ほどで今早出へ。
ついにこの地に来れた…
思い続けてから長かったー‼️
川に降り立った時は思わず喜び叫んでしまった。
沢の難易度ではなく本当に来たかった所なので嬉しかったな。
早出川核心部が終わると今早出川のこの下流辺りにでるのか?
この辺りは広々とした河原で気持ちが良い。
良型とは言えないがイワナも泳いでいる。
乱獲さえなけれびもっと居たんだろうなー
2日目は早朝まで台風の影響でかなり雨風が強くなるぽいので増水に備え増水に耐えるテン場を探したが下降点と少し上の左岸にある所しか見当たらず無理はしないでそこをベースとした。
時間があったのでさらに上まで空身で探索したが無かったので結果正解だったか?
早めに火を起こし来るであろう悪天候の為に早めの食事をしていると雨が降って来た。
夜は暴風と豪雨と化していた。
ただでさえ増水の早い早出川が台風の雨により何度も濁流が押し寄せて来ていたのは音でも分かるレベルで何度か目を覚ましてしまった。
2日目。
起きると晴れ!
の予定がまだ降っていた。
さらに増水も全く引かず…
この日は結局テン場から動けないので1日中焚火と食事でゆったりと過ごした。
なかなか優雅な1日でこれはこれで面白かったな。
やはり自然はいい。
3日目へ続く。