とりあえずお腹いっぱいにする







じゃなきゃダメだ








そして水を絶やさない








普段通りに飲む








天気によってはたくさん飲む








汗で水分が奪われると脱水になるから








ある程度はじわじわと汗で体から水分が飛ぶ









ありがたいことに廃棄するペットボトルはまだ置いてあった








そして、前日の15日には水は売り切れてたけど

お茶は購入した









きっと・・・阿蘇は田舎だから救助などは 1週間後になるんじゃないかな








そう思った









都会が全ての中心だから








マイナスに考えて、最悪の状態にならないように行動をとる









怠け者でよかった









たくさん料理をして、小分けしてジップロックに入れて冷凍保存していた








これは本当に良かった








冷凍庫は素晴らしい








もちろんレンジは使えないから自然解凍し、常温、もしくは冷たいままで食べる









こんな時贅沢なんて言ってられない

生きるか死ぬかの瀬戸際








大袈裟かもしれないけど

当たり前のように救助がくるとは思ってはいけない








大規模になればなるほど

救助が届かないこともあるから









リスクを避けるためには

最悪の状態を考える









それにならないように行動する









もし、何も考えないで行動すれば

最悪の状態は避けられなくなる

命を落とす









常に「誰かが助けてくれる」ではなくて

「誰も助けてくれないかもしれない」









そう思って行動する








うどんがあったのでうどんを食べた








あの頃は 4月半ばであろうと朝はとても寒かった








お腹いっぱいになり









周りを見るとほとんどの人が自分の家から食料を取り出してきて食べていた








自分家の近くは全壊した家はなかった









だから意外にも家に入っては行けた








あくまでも自分の家や周りの家はそうだった








そして親族から鳴り止まない連絡・・・








スマホが使えたのだ・・・








LINEは使えたり、電話も使えた

( ゚д゚)おぉ・・・








ショートメールも届いた








ちょっと感動した








寝ていない分、興奮してずっと気が張っていて








精神状態が普通じゃなかったかもしれない








ただどんどんと周りを見ていくうちに









現実が襲ってきた









外輪山が崩れてる








阿蘇山が煙ってる








最初は噴火だと勘違いした








山が崩れて土が舞っていたのだ








山が、阿蘇がぐちゃぐちゃになった







泣いた








嗚咽を漏らして泣いた








美しい阿蘇が崩れた







とにかく泣いた