今週読んだ本です

開成や海城などで出題されている話題の本です



首都圏のどこかの小学校の6年3組
そのクラスの4人の児童が主人公の短編集です

友達からいじられやすい、でも、それが友達であることだと信じる少年

勉強が得意でクラスの友達を少し見下しがち、塾に居場所を見出だす少女

家庭が貧しく、コミュニケーションをとることが苦手な少年

ネグレクト家庭で、カースト上位の女子の取り巻きであることに存在意義を見出だそうとする少女

そして、児童たちを取り巻く先生、保護者…



全話それぞれ違う切り口で、児童達が置かれた現実が丁寧に描かれています
心理描写がリアル過ぎて
友達関係で悩みがちだった自分が昔感じた痛みを思い出して、心がひりひりしました

小6の時、私のクラスもなんだか似たようなところもあったなあ

今では、なんであんなことで悩んでいたんだろうと思うけれど
小学生にとっては学校が世界の全てなんですよね


だから、このタイトルなんだ!


大人の今の方が、世界は広がり、自分で色々なことを選択できる
もっと広い世界が待っていると伝えたいです


物語のエピローグに希望が見える気がしました





なぜ、難関校で出題されるのでしょうか




中学受験を目指す多くの子供たちは

恵まれた家庭環境にあると思います


SAPIXの月謝もそれなりだし

塾と習い事で、子供一人当たり月に10万以上かけてる

って家庭も少なくないです



そんな、子供たちだからこそ

ダイバーシティ、多様性を理解することが求められている



中学受験では、自分自身の環境とはかけ離れた題材が

出題されると言われます

貧困、国籍、民族、LGBT、複雑な家庭環境など



多様性を理解すること


そして


そこから

どうしたら良いのかと主体的に考えること

持続可能な行動をしていくこと


難関校を目指す、これからの未来を担う子供たちには

そんなことが求められている、のかな




ここで大切なのはやっぱり家庭の在り方な気がします




責任重大だ~びっくり





しかし、うちのへー子さんが読んだ感想は


こっわ!このクラス!

こんなクラスないよ、うちのクラスはもっと平和だよ!



なんともかっるい感想でした…えー



ま、前日に読書に励んでいるくらいなので

明日の結果は推して知るべし、、、笑い泣き