※新年、明けましておめでとうございます。2011年もどうぞ宜しくお願い致します。
2010年は12月30日、12月31日と立て続けに格闘技の大規模な年末興行が行われました。
12月30日のSRC16、12月31日のDynamaite!と両大会を会場観戦しましたが、両大会の格闘技というコンテンツを比較した際に、クオリティには相当の差があったのではないかというのが率直な感想です。
純粋に強さを競うという格闘技の本質的な視点で見比べた際に、結果としてSRC16のコンテンツの方が遥かにクオリティの高いものでした。(Dynamite!の会場の方が埋まっていたのは、格闘技ビジネスの抱えるジレンマでしょうか。)
Dynamite!の方は、これといって印象に残った試合はなく、SRC16の好試合の一つ、前田選手VS金原選手に及ぶような試合もありませんでした。
SRC16の方も、午前中から興行が開始するという前代未聞の長時間興行ということで、開催前は不安の声も囁かれていましたが、その声を吹き飛ばすような熱戦が繰り広げられました。
SRC/戦極はファイターのパフォーマンスのおかげで、期待値を上回る大会になるケースが多いような印象を持っています。
まさに今回もそのケースでした。
SRC16の後半戦は特に面白い試合が多かったのですが、当然最も印象的だった試合は日沖選手VSサンドロ選手のタイトルマッチです。
日沖選手とサンドロ選手が繰り広げた試合内容も素晴らしかったのですが、日沖選手の見せた、まさに"This is MMA"を体現するような、芸術的ともいえるスキルに感銘を受けました。
もともと日沖選手は“打・投・極”全てが高いレベルで出来るという定評のある選手でしたが、サンドロ選手との試合はまさに総合力での勝利であったと思います。
立ち技・寝技ともにバランスよく出来る選手は、特徴が無く、時に圧倒的に打撃の強い選手や、寝技の極めの強い選手よりも魅力的に映らない場合があります。
ただ日沖選手がこの日に見せた総合力は、その一線を遥かに凌駕するものでした。
パンチ力という部分ではサンドロ選手よりも不利であった打撃では、テクニックで互角以上に渡り合い、グラウンドになってからは流れるような寝技の展開。
これは文字通り“総合格闘技”における強さを見せつけるものであり、“バランスの良い選手”と“総合格闘技の強い選手”を明確に差別化するものでもありました。
これぞ総合格闘技というものを見せつけた日沖選手の強さは、残酷なまでに鋭く、且つ美しくもありました。
一方で幾度となく窮地に立たされながらも、決してギブアップをせず、最後まで勝負を捨てなかったサンドロ選手にも真のファイターの姿を観ました。
2010年の締め括りに、このような試合を見せてくれた両者に御礼を言葉を捧げたい次第です。
試合後に控え室に戻る日沖選手と握手をしてもらう機会がありました。
日沖選手もやはりサンドロ選手を相手に満身創痍でチームメートに肩を借りながらの退場でした。顔もかなり腫れ上がっていました。それにも関わらず、握手を求めるファン全員に丁寧に対応し、一人一人の顔をしっかりと見ながら「ありがとうございました。」と力強く答えていました。
本当に素晴らしいファイターだと思いました。
今後の更なる日沖選手の飛躍を応援したいと思います。
2010年は12月30日、12月31日と立て続けに格闘技の大規模な年末興行が行われました。
12月30日のSRC16、12月31日のDynamaite!と両大会を会場観戦しましたが、両大会の格闘技というコンテンツを比較した際に、クオリティには相当の差があったのではないかというのが率直な感想です。
純粋に強さを競うという格闘技の本質的な視点で見比べた際に、結果としてSRC16のコンテンツの方が遥かにクオリティの高いものでした。(Dynamite!の会場の方が埋まっていたのは、格闘技ビジネスの抱えるジレンマでしょうか。)
Dynamite!の方は、これといって印象に残った試合はなく、SRC16の好試合の一つ、前田選手VS金原選手に及ぶような試合もありませんでした。
SRC16の方も、午前中から興行が開始するという前代未聞の長時間興行ということで、開催前は不安の声も囁かれていましたが、その声を吹き飛ばすような熱戦が繰り広げられました。
SRC/戦極はファイターのパフォーマンスのおかげで、期待値を上回る大会になるケースが多いような印象を持っています。
まさに今回もそのケースでした。
SRC16の後半戦は特に面白い試合が多かったのですが、当然最も印象的だった試合は日沖選手VSサンドロ選手のタイトルマッチです。
日沖選手とサンドロ選手が繰り広げた試合内容も素晴らしかったのですが、日沖選手の見せた、まさに"This is MMA"を体現するような、芸術的ともいえるスキルに感銘を受けました。
もともと日沖選手は“打・投・極”全てが高いレベルで出来るという定評のある選手でしたが、サンドロ選手との試合はまさに総合力での勝利であったと思います。
立ち技・寝技ともにバランスよく出来る選手は、特徴が無く、時に圧倒的に打撃の強い選手や、寝技の極めの強い選手よりも魅力的に映らない場合があります。
ただ日沖選手がこの日に見せた総合力は、その一線を遥かに凌駕するものでした。
パンチ力という部分ではサンドロ選手よりも不利であった打撃では、テクニックで互角以上に渡り合い、グラウンドになってからは流れるような寝技の展開。
これは文字通り“総合格闘技”における強さを見せつけるものであり、“バランスの良い選手”と“総合格闘技の強い選手”を明確に差別化するものでもありました。
これぞ総合格闘技というものを見せつけた日沖選手の強さは、残酷なまでに鋭く、且つ美しくもありました。
一方で幾度となく窮地に立たされながらも、決してギブアップをせず、最後まで勝負を捨てなかったサンドロ選手にも真のファイターの姿を観ました。
2010年の締め括りに、このような試合を見せてくれた両者に御礼を言葉を捧げたい次第です。
試合後に控え室に戻る日沖選手と握手をしてもらう機会がありました。
日沖選手もやはりサンドロ選手を相手に満身創痍でチームメートに肩を借りながらの退場でした。顔もかなり腫れ上がっていました。それにも関わらず、握手を求めるファン全員に丁寧に対応し、一人一人の顔をしっかりと見ながら「ありがとうございました。」と力強く答えていました。
本当に素晴らしいファイターだと思いました。
今後の更なる日沖選手の飛躍を応援したいと思います。