*大変タイミングが遅くなってしまいましたが、K-1WGPの準決勝~決勝についてです。
準決勝の一つ目の試合、バダ・ハリ選手VSジマーマン選手。2Rに試合に動きがありました。やや優位に試合を進めていたように見えたバダ・ハリ選手でしたが、一瞬の隙が出来たのか、ジマーマン選手のストレートを受けてダウンしてしまいました。かなりまともにパンチを受けたように見えましたが、バダ・ハリ選手は立ち上がりました。ジマーマン選手も大きな手応えを感じなかったのか、特に深追いすることはありませんでした。ダウンを取られても落ち着いていたバダ・ハリ選手に精神面での成長も見られ、2R終了間際にダウンを取り返しました。3R目になると、バダ・ハリ選手がジマーマン選手の動きを読んできたのか、ジマーマン選手の攻撃が当たらなくなり、一方的なペースとなります。足が止まってしまったジマーマン選手を、バダ・ハリ選手のストレートが捕らえ、バダ・ハリ選手が決勝戦への切符を手にしました。
準決勝の二つ目の試合は、ボンヤスキー選手VSサキ選手。1Rはお互い何となく様子を見ていたラウンドでした。2R目で少し両者が距離を置いたところで、レミー選手が助走を取って飛び技を仕掛けました。サキ選手は顔面への飛び膝かと思ったのか、頭部をガードしましたが、レミー選手の攻撃は顔面へのものではなく腹部を狙ったものでした。レミー選手の飛び蹴りは、サキ選手の背中の部分に当たったようにも見えましたが、やはり顔面を意識していたところの無意識になった部分への攻撃であったため、サキ選手は悶絶し、立ち上がることが出来ませんでした。
決勝戦はレミー・ボンヤスキー選手VSバダ・ハリ選手。1R序盤は慎重な立ち上がりでした。バダ・ハリ選手が先手先手で攻撃を仕掛けていましたが、ボンヤスキー選手の一瞬の隙を突いた左フックがバダ・ハリ選手の顔面を捕らえ、バダ・ハリ選手はダウンを喫します。そのまま大きな動きがなく1Rが終了しますが、1R終了のゴングが鳴ってもバダ・ハリ選手は攻撃を止めないシーンが見られ、やや熱くなっているようにも見受けられました。やはり一度対戦して勝利しているせいか、気持ち的にボンヤスキー選手の方が優位に立っているように見えました。2Rに入るとボンヤスキー選手が攻勢に出ます。しかし、攻勢に出た後に、問題のあの事件が発生してしまいました。両者もつれて倒れたところ、倒れているボンヤスキー選手に対して故意にパンチや踏み付けといった攻撃を加えてしまったのです。ご存知のとおり、この行為によってボンヤスキー選手は試合続行不可能と判断され、バダ・ハリ選手は失格負けとなりました。
この事件は大きな波紋を呼びました。加害者のバダ・ハリ選手に対してのみならず、被害者のボンヤスキー選手に対しても一部で批判の声が挙がりました。確かにボンヤスキー選手は続行出来たかもしれませんし、格闘技を強さの表現の場と言うよりも、ビジネスとしてドライな姿勢で取り組んでいるように感じさせる部分のあるボンヤスキー選手の、ファイターとしての姿勢を敬遠する人はいると思います。しかし、この事件に関しては100%ボンヤスキー選手は被害者であると思います。ボンヤスキー選手が受けるはずのない批判を受けるハメになった原因は運営側にもあると思います。ルールには設定されていないのかもしれませんが、いくら決勝戦をきちんとした流れで終わらせたいという思惑があったとしても、あのような行為をしてしまったバダ・ハリ選手に対しては、即失格負けが言い渡されるべきであったと思います。イエローカードを提示して、あわよくば試合を続行させようとした運営が、受けるはずの無いボンヤスキー選手に対する非難を産み出してしまったのだと思います。バダ・ハリ選手は試合後のコメントでも反省する様子はなく、ボンヤスキー選手は決して強くない、真の王者ではないというニュアンスの発言を繰り返していました。しかし、K-1は格闘技と言えども、ルールのあるれっきとした競技です。強いものが勝つのではなく、勝ったものが強いのです。ルールを守れず負けてしまったバダ・ハリ選手に対して、どのような形でもルール内で勝利を手にしたボンヤスキー選手は、K-1においてはバダ・ハリ選手よりも強いというのが今回の結果です。
先日、バダ・ハリ選手に対しての処分が発表されました。王座剥奪と、今大会のファイトマネーの没収ということです。次に公で試合をするのがいつになるか分かりませんが、今回の失敗を肝に銘じて二度と同じ過ちを繰り返さないで欲しいと言うのがファンの想いだと思います。心の部分でも王者として君臨するのに相応しい姿で、ファンの前で再び勇士を見せるのがバダ・ハリ選手の罪滅ぼしになると思います。
準決勝の一つ目の試合、バダ・ハリ選手VSジマーマン選手。2Rに試合に動きがありました。やや優位に試合を進めていたように見えたバダ・ハリ選手でしたが、一瞬の隙が出来たのか、ジマーマン選手のストレートを受けてダウンしてしまいました。かなりまともにパンチを受けたように見えましたが、バダ・ハリ選手は立ち上がりました。ジマーマン選手も大きな手応えを感じなかったのか、特に深追いすることはありませんでした。ダウンを取られても落ち着いていたバダ・ハリ選手に精神面での成長も見られ、2R終了間際にダウンを取り返しました。3R目になると、バダ・ハリ選手がジマーマン選手の動きを読んできたのか、ジマーマン選手の攻撃が当たらなくなり、一方的なペースとなります。足が止まってしまったジマーマン選手を、バダ・ハリ選手のストレートが捕らえ、バダ・ハリ選手が決勝戦への切符を手にしました。
準決勝の二つ目の試合は、ボンヤスキー選手VSサキ選手。1Rはお互い何となく様子を見ていたラウンドでした。2R目で少し両者が距離を置いたところで、レミー選手が助走を取って飛び技を仕掛けました。サキ選手は顔面への飛び膝かと思ったのか、頭部をガードしましたが、レミー選手の攻撃は顔面へのものではなく腹部を狙ったものでした。レミー選手の飛び蹴りは、サキ選手の背中の部分に当たったようにも見えましたが、やはり顔面を意識していたところの無意識になった部分への攻撃であったため、サキ選手は悶絶し、立ち上がることが出来ませんでした。
決勝戦はレミー・ボンヤスキー選手VSバダ・ハリ選手。1R序盤は慎重な立ち上がりでした。バダ・ハリ選手が先手先手で攻撃を仕掛けていましたが、ボンヤスキー選手の一瞬の隙を突いた左フックがバダ・ハリ選手の顔面を捕らえ、バダ・ハリ選手はダウンを喫します。そのまま大きな動きがなく1Rが終了しますが、1R終了のゴングが鳴ってもバダ・ハリ選手は攻撃を止めないシーンが見られ、やや熱くなっているようにも見受けられました。やはり一度対戦して勝利しているせいか、気持ち的にボンヤスキー選手の方が優位に立っているように見えました。2Rに入るとボンヤスキー選手が攻勢に出ます。しかし、攻勢に出た後に、問題のあの事件が発生してしまいました。両者もつれて倒れたところ、倒れているボンヤスキー選手に対して故意にパンチや踏み付けといった攻撃を加えてしまったのです。ご存知のとおり、この行為によってボンヤスキー選手は試合続行不可能と判断され、バダ・ハリ選手は失格負けとなりました。
この事件は大きな波紋を呼びました。加害者のバダ・ハリ選手に対してのみならず、被害者のボンヤスキー選手に対しても一部で批判の声が挙がりました。確かにボンヤスキー選手は続行出来たかもしれませんし、格闘技を強さの表現の場と言うよりも、ビジネスとしてドライな姿勢で取り組んでいるように感じさせる部分のあるボンヤスキー選手の、ファイターとしての姿勢を敬遠する人はいると思います。しかし、この事件に関しては100%ボンヤスキー選手は被害者であると思います。ボンヤスキー選手が受けるはずのない批判を受けるハメになった原因は運営側にもあると思います。ルールには設定されていないのかもしれませんが、いくら決勝戦をきちんとした流れで終わらせたいという思惑があったとしても、あのような行為をしてしまったバダ・ハリ選手に対しては、即失格負けが言い渡されるべきであったと思います。イエローカードを提示して、あわよくば試合を続行させようとした運営が、受けるはずの無いボンヤスキー選手に対する非難を産み出してしまったのだと思います。バダ・ハリ選手は試合後のコメントでも反省する様子はなく、ボンヤスキー選手は決して強くない、真の王者ではないというニュアンスの発言を繰り返していました。しかし、K-1は格闘技と言えども、ルールのあるれっきとした競技です。強いものが勝つのではなく、勝ったものが強いのです。ルールを守れず負けてしまったバダ・ハリ選手に対して、どのような形でもルール内で勝利を手にしたボンヤスキー選手は、K-1においてはバダ・ハリ選手よりも強いというのが今回の結果です。
先日、バダ・ハリ選手に対しての処分が発表されました。王座剥奪と、今大会のファイトマネーの没収ということです。次に公で試合をするのがいつになるか分かりませんが、今回の失敗を肝に銘じて二度と同じ過ちを繰り返さないで欲しいと言うのがファンの想いだと思います。心の部分でも王者として君臨するのに相応しい姿で、ファンの前で再び勇士を見せるのがバダ・ハリ選手の罪滅ぼしになると思います。