11月1日(土)に行われた、戦極~第六陣~。印象的だったのは対照的な結果を迎えた五味選手と北岡選手でした。
北岡選手は準決勝の光岡選手との試合を、“極め”への拘りを有言実行し、あっという間に一本勝ちを収めました。続く横田選手との決勝戦も、勢いそのままに終始横田選手を圧倒しました。判定までもつれたものの、完勝といって良い結果に終わりました。横田選手は、北岡選手の足関節を警戒していたせいか、極められないこと、一本目負けをしないことを優先した戦い方となってしまい、やや気持ちに欠けていた印象を受けました。北岡選手はこれで1月4日の戦極で五味選手と対戦する権利を得ました。
一方で五味選手は、格下と言われていたセルゲイ・ゴリアエフ選手にまさかの判定負けを喫してしまいました。2R目の五味選手のダウン気味の印象が響いたのでしょうか。1R、3Rと五味選手が取って、2-1で五味選手の判定勝ちかと思いましたが、逆の結果でした。戦極はラウンド毎ではなく、トータルで判断するようです。五味選手のホーム、また1月4日にタイトル戦が控えていると言うこともあり、五味選手の判定勝ちになってもおかしくない内容だったと思います。仮に五味選手の判定勝ちにしたとしても、特に波紋を呼ぶようなことは無かったと思います。それでも五味選手の判定負けとした戦極のジャッジに、良い意味でのシビアさを感じました。戦極は特定の選手を贔屓することなく、純粋に強い選手が勝つという格闘技の軸を大事にしていることが表れた結果だと思います。
負けはしたものの、五味選手の勝ち方にも拘る姿勢は、日本ライト級を牽引している者としてのプロ意識の高さを感じました。スタンドでの打ち合いに執着せずに、タックルでテイクダウンしてからのグランドでの攻防に持ち込めば、楽に勝利できたかもしれません。
五味選手の勝ち方に対する拘りが戦い方が影響した部分はあると思いますが、セルゲイ・ゴリアエフ選手は決して相性の良い相手では無かったと思います。パンチ主体で攻める五味選手は、自分よりもリーチの長い相手に対しては、フック系のパンチが打ち込みにくく、カウンターも合わされやすくなってしまいます。距離を置いての打ち合いの際にもリーチ差が不利に働いてしまいます。ニック・ディアス選手との試合で敗戦(後に無効試合に裁定変更)を喫した際にも、同様の理由でペースを握られてしまったと思います。ゴリアエフ選手にしても、ディアス選手にしても180cmを超える身長なので、ライト級では極端に身長が高い部類の選手です。このような高身長で優れた打撃技術を持つ選手には、今の五味選手のファイトスタイルではどうしても相性が悪くなってしまいそうです。
一方で1月4日に五味選手と対戦する北岡選手にとって、ゴリアノフ選手は非常に相性が良さそうな選手です。本人も試合後のコメント(http://www.sengoku-official.com/pc/topics/2008/11/02_413.html)で述べていますが、対戦すれば北岡選手が秒殺する可能性も大いにあると思います。
五味選手はグラップラーとの相性が悪いと言われています。既にグラップリングの技術が非常に高い北岡選手は苦手なのではという声も挙がっています。本人も一番苦手な相手が優勝してしまったと言っています。(http://www.sengoku-official.com/pc/topics/2008/11/02_413.html)
しかし、これはあくまで主観ですが、このコメントとは裏腹に五味選手は北岡選手との対戦に自信を覗かせていると思います。五味選手は今回敗北を喫したゴリアノフ選手以外に、今まで3人に負けています。BJペン選手、ハンセン選手、そしてアウレリオ選手です。確かに3人ともグラップリングの強い選手です。アウレリオ選手との試合での敗戦は、モチベーションの低下によるところが大きいと言われています。BJペン選手とハンセン選手は、確かに両者共に高いグラップリングのスキルを誇る選手ですが、それに加えてスタンドでの打撃スキルも高い選手です。打撃、寝技共に警戒しなくてはなりません。北岡選手には、五味選手が恐れるような打撃はありません。タックルの強さは凄いものを持っていると思いますが、五味選手はレスリング出身というのもあり、タックルを切る技術は目を見張るものがあります。タックルに対する耐久性が強く、打撃の強い選手は北岡選手の苦手とするところではないでしょうか。テイクダウンしきれない北岡選手がスタミナ切れを起こし、あっさり五味選手がKO勝ちしてしまうような気がします。もちろん北岡選手も、それなりの対策を練ってくると思うので、この予想を覆してくれることにも期待しています。
*余談ですが、戦極~第六陣~は今までの観客層と質が違ったような気がしました。試合中に掛け声が飛ぶようなことも無く非常に静かでした。やや今までの戦極の観客層よりもドライな印象を受けました。また、横田選手への声援の多さに驚きました。気のせいでしょうか。。!?
北岡選手は準決勝の光岡選手との試合を、“極め”への拘りを有言実行し、あっという間に一本勝ちを収めました。続く横田選手との決勝戦も、勢いそのままに終始横田選手を圧倒しました。判定までもつれたものの、完勝といって良い結果に終わりました。横田選手は、北岡選手の足関節を警戒していたせいか、極められないこと、一本目負けをしないことを優先した戦い方となってしまい、やや気持ちに欠けていた印象を受けました。北岡選手はこれで1月4日の戦極で五味選手と対戦する権利を得ました。
一方で五味選手は、格下と言われていたセルゲイ・ゴリアエフ選手にまさかの判定負けを喫してしまいました。2R目の五味選手のダウン気味の印象が響いたのでしょうか。1R、3Rと五味選手が取って、2-1で五味選手の判定勝ちかと思いましたが、逆の結果でした。戦極はラウンド毎ではなく、トータルで判断するようです。五味選手のホーム、また1月4日にタイトル戦が控えていると言うこともあり、五味選手の判定勝ちになってもおかしくない内容だったと思います。仮に五味選手の判定勝ちにしたとしても、特に波紋を呼ぶようなことは無かったと思います。それでも五味選手の判定負けとした戦極のジャッジに、良い意味でのシビアさを感じました。戦極は特定の選手を贔屓することなく、純粋に強い選手が勝つという格闘技の軸を大事にしていることが表れた結果だと思います。
負けはしたものの、五味選手の勝ち方にも拘る姿勢は、日本ライト級を牽引している者としてのプロ意識の高さを感じました。スタンドでの打ち合いに執着せずに、タックルでテイクダウンしてからのグランドでの攻防に持ち込めば、楽に勝利できたかもしれません。
五味選手の勝ち方に対する拘りが戦い方が影響した部分はあると思いますが、セルゲイ・ゴリアエフ選手は決して相性の良い相手では無かったと思います。パンチ主体で攻める五味選手は、自分よりもリーチの長い相手に対しては、フック系のパンチが打ち込みにくく、カウンターも合わされやすくなってしまいます。距離を置いての打ち合いの際にもリーチ差が不利に働いてしまいます。ニック・ディアス選手との試合で敗戦(後に無効試合に裁定変更)を喫した際にも、同様の理由でペースを握られてしまったと思います。ゴリアエフ選手にしても、ディアス選手にしても180cmを超える身長なので、ライト級では極端に身長が高い部類の選手です。このような高身長で優れた打撃技術を持つ選手には、今の五味選手のファイトスタイルではどうしても相性が悪くなってしまいそうです。
一方で1月4日に五味選手と対戦する北岡選手にとって、ゴリアノフ選手は非常に相性が良さそうな選手です。本人も試合後のコメント(http://www.sengoku-official.com/pc/topics/2008/11/02_413.html)で述べていますが、対戦すれば北岡選手が秒殺する可能性も大いにあると思います。
五味選手はグラップラーとの相性が悪いと言われています。既にグラップリングの技術が非常に高い北岡選手は苦手なのではという声も挙がっています。本人も一番苦手な相手が優勝してしまったと言っています。(http://www.sengoku-official.com/pc/topics/2008/11/02_413.html)
しかし、これはあくまで主観ですが、このコメントとは裏腹に五味選手は北岡選手との対戦に自信を覗かせていると思います。五味選手は今回敗北を喫したゴリアノフ選手以外に、今まで3人に負けています。BJペン選手、ハンセン選手、そしてアウレリオ選手です。確かに3人ともグラップリングの強い選手です。アウレリオ選手との試合での敗戦は、モチベーションの低下によるところが大きいと言われています。BJペン選手とハンセン選手は、確かに両者共に高いグラップリングのスキルを誇る選手ですが、それに加えてスタンドでの打撃スキルも高い選手です。打撃、寝技共に警戒しなくてはなりません。北岡選手には、五味選手が恐れるような打撃はありません。タックルの強さは凄いものを持っていると思いますが、五味選手はレスリング出身というのもあり、タックルを切る技術は目を見張るものがあります。タックルに対する耐久性が強く、打撃の強い選手は北岡選手の苦手とするところではないでしょうか。テイクダウンしきれない北岡選手がスタミナ切れを起こし、あっさり五味選手がKO勝ちしてしまうような気がします。もちろん北岡選手も、それなりの対策を練ってくると思うので、この予想を覆してくれることにも期待しています。
*余談ですが、戦極~第六陣~は今までの観客層と質が違ったような気がしました。試合中に掛け声が飛ぶようなことも無く非常に静かでした。やや今までの戦極の観客層よりもドライな印象を受けました。また、横田選手への声援の多さに驚きました。気のせいでしょうか。。!?