・ヒョードル選手VSアルロフスキー選手

1月下旬に開催予定のアフリクション第二大会で、ヒョードル選手VSアルロフスキー選手が決定したようです。(Fightline.com

これによって、大晦日のヒョードル選手の日本での試合が行われないことが決定的になりました。DREAM6にヒョードル選手が来場していましたが、結果的には変にファンに期待を持たすパフォーマンスとなってしまいました。意図的ではなかったにせよ、ファンにとっては期待はずれといったところでしょうか。

大晦日興行では、ミルコ選手VSアリスター選手が行われるようですし、いずれにせよDREAMではヒョードル選手に見合う相手が用意出来なかったと思うので、個人的には今回の大晦日興行はヒョードル選手に頼るのはあまり効果的ではないと思っています。なのでアフリクションの契約権が優先され、アルロフスキー選手との試合が組まれたのは良かったと思っています。アルロフスキー選手は世界ヘビー級のTOP選手の一人なので興味深い試合が観れそうです。

また、ヒョードル選手VSアルロフスキー選手が行われるアフリクション第二大会は、ボクシングとMMAの合同興行との噂がありましたが、MMAのみの興行になるようです。まだ合同興行はタイミングとしては早いと判断したようです。これに関しては賢明な判断だと思います。同じ格闘技と言えども、ボクシングとMMA(総合格闘技)は全く性質の異なるものだと思います。競技自体もそうですし、観客層も似て非なるものがあると思います。MMAとボクシング両ファンを取り込むことが狙いだったと思うのですが、あまり良い相乗効果が見込めないどころか、逆効果になってしまいそうな気がします。ボクシングはアメリカでは根強い人気コンテンツで、視聴者数の獲得としては有効な手段かもしれません。しかし、アフリクションにおけるボクシングの試合によってMMAの試合の存在が薄れるなど、中途半端な結果に終わるような気がします。



・ジョルジュ・サンピエール選手、アンデウソン選手戦も視野に

UFC94でBJペン選手と世紀の対戦が予定されているジョルジュ・サンピエール(GSP)選手が、それに関して語っています。(
Urdirt.com

GSP選手とBJペン選手は言わずと知れた、両階級(GSP選手-ウェルター級、BJペン選手-ライト級)で世界最強との呼び声の高い選手です。MMAでのパウンド・フォー・パウンドの話題が出る際にも、必ずと言って良いほど、名前が登場する選手達です。

両者は3年前のUFC58で一度対戦しています。その時は僅差の判定でGSP選手が勝利を収めたものの、その判定が物議を醸した過去もあります。

UFC94での再戦に関してGSP選手は下記のように語っています。

“私は当時(UFC58)とは全く別のファイターになっています。それはBJペン選手も同じですがUFC94では判定ではなく、きっちりとKOで決着をつけたいと思います。”

また、一階級上のミドル級の絶対王者として君臨しているアンデウソン・シウバ選手との対戦にも興味を示しているようです。

“ミドル級には沢山友人がいますが、正直なところミドル級の誰と試合をするのも怖くはありません。私は自信を持っています。アンデウソン選手にも引けを取らないと思います。私はアンデウソン選手が過去に対戦してきたどのファイターとも違います。それを証明する手段は一つしかありませんが。”

以前、アンデウソン選手はUFCの同階級に刺激がなくなり引退を示唆しているといった報道がありました。GSP選手の挑戦が、アンデウソン選手への刺激になれば良いと思います。




・アリスター選手、UFC参戦の可能性

アクシデントによって不完全燃焼に終わったミルコ選手との試合が記憶に新しいアリスター選手ですが、2009年早々にUFCのリングに上がる可能性があるようです。(mmabay

アメリカの格闘技興行STRIKE FORCEのヘビー級世界王者でもあるアリスター選手ですが、STRIKE FORCEでの試合も含めて、近々アメリカで試合をする話が進められているようです。STRIKE FORECEの対応は非常に良いものだったようで、アメリカで試合をすることについては好印象を持っているようです。

アリスター選手はDREAMで今年の大晦日にミルコ選手との再戦が予定されていますが、そのカードが組まれた後は、これといってDREAMで興味をそそるカードは用意出来ない可能性があります。

UFCのヘビー級は選手不足に悩まされていましたが、ランディ・クートゥア選手の復帰等により、盛り返しの兆しを見せようとしています。UFCにとってアリスター選手は是非とも欲しい逸材であり、アリスター選手にとってもヘビー級でキャリアを積むのにUFCは絶好の舞台なのかもしれません。