ファニート・イバラ氏とは、MMA界では名の通ったトレーナーの一人です。名前を聞いたことはなくとも、数年間MMAを観ている格闘技ファンは一度はその姿を目撃していると思います。常に特徴的な帽子を被っていて、ずっしりとした体型の人物です。最近まで、UFCでランペイジ選手のセコンドとして付いていました。
昔はビクトー・ベイフォート選手のトレーナーとしても従事していたのではないでしょうか。




ランペイジ・ジャクソン選手がUFC86における、グリフィン選手とのタイトル戦で敗北を喫しました。その後、ランペイジ選手は数年に渡って雇っていたトレーナーのファニート・イバラ氏の元を去ると言う決断をしました。グリフィン選手に負けたことが原因ではなく、両者の間には何か別の理由があったようです。

先日ランペイジ選手に続き、UFCヘビー級を主戦場としミルコ選手も下したこともあるコンゴ選手もイバラ氏の元から離れるという選択をしています。The Fight NetworkやUNDIRT.comがそのことについて報じています。
http://www.thefightnetwork.com/news/mma/1368/cheick_kongo_leaves_trainer_juanito_ibarra
http://urdirt.com/?p=1677


ランペイジ選手はイバラ氏の元を去った理由を明言していないものの、ティト選手はその理由をイバラ氏の過剰請求によるものだとコメントしているようです。


~イバラ氏が何をしてきたか説明させて下さい。彼は泥棒です。私は7年間カリフォルニア州のビッグベアーでトレーニングキャンプを張ってきましたが、それに掛かる費用は35000ドルでした。しかし、イバラ氏はビッグベアーでトレーニングキャンプをするのに、ジャクソン選手に65000ドルを請求しているのです。全く持って理解出来ません。彼は軽蔑すべきことをしてきました。ジャクソン選手を利用したのです。旅費、宿泊費、食費に掛かる費用やトレーニングパートナーを雇う費用を考えても35000ドルが妥当ですし、更にトレーナーを増やしても40000ドル以内に収まるはずです。イバラ氏が請求した余剰の費用はどこに消えてしまったのかが疑わしいです。~


ティト・オーティズ選手によると、イバラ氏はこの行動によってMMA界から追放されるだろうと言っています。


イバラ氏はUFC86でのランペイジ選手VSグリフィン選手の試合前に、“ランペイジ選手がグリフィン選手に負けるようなことがあれば、私はトレーナーを引退するよ!”と発言したようです。




奇しくもこの発言が現実になろうとしています。