ヴァンダレイ・シウバとランペイジ・ジャクソン、3度目の対戦へ

11月に行われるUFC91にて、ヴァンダレイ・シウバ選手VSクイントン“ランペイジ”ジャクソン選手のカードが組まれるようです。海外の格闘技サイトMMABAY が報じています。

両者は過去PRIDEで2戦していて、2戦ともシウバ選手がKO勝利を収めています。

その後、一足先にジャクソン選手はUFCへ移籍しました。2戦目にして、チャック･リデル選手とのタイトル戦の権利を手に入れました。リデル選手との対戦で見事にKO勝ちを収め、UFCライトヘビー級の王座に就きました。UFCへの移籍が成功したといえると思います。

一方のシウバ選手も、PRIDE消滅後に待望のUFC参戦を果たします。タイトル戦ではなかったものの、UFC初戦でリデル選手との対戦というビッグカードが組まれました。しかし、UFCで戦い慣れているリデル選手に判定負けを喫してしまいました。ジャクソン選手とは対照的に、UFCへの移籍初戦で苦杯を飲む結果となってしまいました。シウバ選手は次の試合でリデル選手に勝利したこともある、キース・ジャーディーン選手との試合が組まれました。シウバ選手はこの試合に負けると契約を切られるという話もあり、まさに背水の陣という気持ちで臨んだ一戦であったと思います。結果はシウバ選手のKO勝ちで見事復活を遂げました。PRIDEから連敗が続いていたのが影響してか、勝利した後のシウバ選手のほっとした表情が印象的でした。

UFC９１で両者は3度目の対戦を迎えることになりますが、UFCにおいてPRIDEでの過去２戦と両者の立場は逆転しています。PRIDEでの２戦では挑戦者であったジャクソン選手ですが、UFC91では既にUFCで実績を残しているジャクソン選手にシウバ選手が挑戦するという図式になります。

シウバ選手は、前の試合で復活を遂げたといわれていても、UFCでの戦績は１勝１敗です。次の試合に勝利してこそ、本当に復活したといえると思います。負けてしまえば、やはりシウバ選手はもうダメなのかというイメージを与えてしまうかもしれません。そういった意味ではジャクソン選手よりも、シウバ選手に掛かるプレッシャーの方が大きいかもしれません。シウバ選手にとっては正念場となりそうです。

一方のジャクソン選手も、前の試合でのタイトルマッチにて挑戦者のフォレスト・グリフィン選手に敗れています。（僅差の判定でしたが、あれは絶対にジャクソン選手が勝っていると主張するUFCファイターも多くいました。）
その試合の直後に裁判沙汰にまでなる交通事故を起こしています。また、数年間トレーナーとしていた、ファニート・イバラ氏と決別しています。こういったことが次戦でどのような影響を与えるかが気になるところです。PRIDEでのショーグン選手との試合で敗れた後、ジャクソン選手はイバラ氏を迎え入れています。イバラ氏と合流したジャクソン選手は、前戦でグリフィン選手に敗れるまで負け無しの６連勝を収めています。その過程でUFCの王者にもなっています。

シウバ選手VSジャクソン選手は、格闘技ファンにとって気になるカードだとは思いますが、特にPRIDEの頃から両者を見続けているファンにとっては目の離せないカードになるのではないでしょうか。