MMA WEEKLY にエディ・アルバレス選手のインタビューが掲載されていました。

主に先月のDREAMライト級グランプリ決勝ラウンドについて語られていました。

その中で、気になる発言が二つありました。一つは不満、そしてもう一つは未練です。
まずは、そのうちの一つ不満から紹介します。

~川尻選手との試合中に、目尻の下が切れてドクターチェックが入りました。しかし、それはまさに川尻選手がダメージを受けていて、疲労していると感じた矢先でした。私は、関係者が川尻選手に呼吸を取り戻す時間を与えているように感じました。あのような試合展開は、私のゲームプランの一つでした。川尻選手は30歳に達しているのに対し、私は24歳です。ほとんどのファイターよりも私はスタミナに優れています。そのポイントで私は試合に勝利するのです。彼らは川尻選手に、息を吹き返す時間を与えてしまったため、私のゲームプランを奪ってしまいました。~

次に未練について紹介します。

~私は川尻選手との試合終了後に、目をアイシングして戦いに備えて万全の準備をしていました。しかし、ドクターストップが掛かってしまいました。私は賞金の1000万円はどうなるのかと主張しました。本当にその賞金が欲しかったのです。それでもドクターは、あなたをリングに戻すわけには行かないと折れませんでした。私は女の子のように泣きました。~

~あれは私が使うはずの賞金でした。ただし、私は依然DREAMでは負け知らずの選手です。それに関しては嬉しく思います。私のお金は必ず私の元に来るはずです。私は栄光を掴みに行きます。~


川尻選手との試合中でのドクターチェックに対する、アルバレス選手の疑惑はやや被害妄想から来るものではないかと察します。しかし、あの試合での怪我が原因で優勝賞金1000万円を争う権利が失われてしまいました。よほど賞金が欲しかったのでしょうか。そのような想いから来る、川尻選手戦でのドクターチェックに対する不満だと思います。あのまま畳み掛けられれば、大きな怪我を負わずに決勝戦まで進めたという想いが強いのだと思います。

私は賞金に掛けるアルバレス選手の本音の部分に関しては、ある意味当然といえると思います。他のスポーツも含め、これほど体を酷使する競技はありませんし、一戦一戦の重みや、競技を続けていくリスクは、他の競技には類を見ないものだと思います。

依然世間一般からすれば格闘技はマイナー競技です。それ故、競技者として手に入れる金額をサッカー選手や野球選手のそれと比較するべきでは無いのかも知れません。

しかし熱戦を繰り広げるファイター達を見ていると、格闘技が更に発展し、メジャー競技で一線のアスリートが手にするような恩恵を、ファイター達が得る日が来ることを強く願って止みません。