UFC87が終了しました。何と言ってもジョルジュ・サンピエール(GSP)選手の強さが印象に残る大会でした。

メインのタイトルマッチとして行われた、GSP選手VSフィッチ選手ですが、ここまで両者の差があるとは思いませんでした。勝負は3-0の判定でGSP選手が制しましたが、5Rを通じてGSP選手は全く危なげない試合運びを見せました。
打撃でもジャブとローキックを有効に使い主導権を取っていました。グランドにおいても相変わらずのポジショニングの巧さで、終始優位なポジションをキープしていました。

1Rと3RでGSP選手のパンチがフィッチ選手の顔面にクリーンヒットし、あわやKOの場面もあったのですが、何とかフィッチ選手が凌ぎました。あの場面を凌げたのはフィッチ選手の強さなのかもしれません。


BJペン選手が、試合終了後にリングに上がりGSP選手に対戦表明をしていました。確かにフィッチ選手をしても、あの内容で勝ててしまうとなると本当にウェルター級で相手が見当たりません。GSP選手がミドル級への転向を示唆しているのも頷けます。やはりBJペン選手が打倒GSP選手の最右翼でしょうか。

そのBJペンが絶対王者として君臨するライト級の今後を占う一戦も行われました。フエルタ選手VSフロリアン選手はフロリアン選手が3-0の判定で勝利を収めました。UFC無敗のフエルタ選手が負けてしまいしたが、どちらの選手が勝ったとしても、試合内容を見ると打倒BJペン選手には厳しいという印象でした。ライト級に関しても、しばらくBJペン選手の絶対王者時代が続きそうです。

最後にレスナー選手VSヒーリング選手ですが、レスナー選手の成長が見られる一戦でした。体格とパワーを活かして終始優位なポジションから攻撃を続け、3-0の判定で勝利を収めました。スタミナ切れを起こすと思われていたのですが、最後まで優勢に試合を進めていました。1Rでヒーリング選手が、レスナー選手の大降りのパンチを浴びて一回転するシーンがありました。やはりパワーは桁違いのようです。