シルビアがヒョードル戦を語る。

あと開催まで約１週間となったアフリクション第一回大会。
最も注目されているヒョードル選手ＶＳシルビア選手ですが、シルビア選手がヒョードル選手との試合について言及しているインタビューがＦｉｇｈｔｌｉｎｅ．ｃｏｍに掲載されていました。
http://www.fightline.com/news/2008/710/tim_sylvi



まず、ヒョードル選手が一番強いと言われていることについて語っています。シルビア選手は「ＭＭＡという競技は、誰かを特定の1位とすることが非常に難しい競技だと思います。あらゆるシチュエーションで、何が起こるか分からないのと皆実力が拮抗しているので、上位5位の選手は皆1位に値すると思います。」そして、ヒョードル選手と試合をすることについては、「私は、この3年間でＴＯＰ１０のファイターと戦い続けて来ました。ヒョードルはミドル級が太ってしまったような選手や、見世物的な相手との試合しかしてきていないので、その部分は若干有利に動くと思います。」と言っています。


確かに2005年～現在に至るまでの両者の対戦相手を見てみると、シルビア選手は１０戦していて、その対戦相手の名前には、アルロフスキー選手、ヴェラ選手、モンソン選手、クートゥア選手、ノゲイラ選手等のＭＭＡＴＯＰファイターの名が連なっています。

一方でヒョードル選手の方は、高坂選手、ミルコ選手、ズール選手、コールマン選手、ハント選手、ホンマン選手と７戦しています。ミルコ選手との厳しい試合を制していますが、確かにＭＭＡ経験や実力のあまり無い選手との対戦も目に付きます。

シルビア選手の指摘するこの部分がどのように働くのでしょうか。確かにヒョードル選手はシルビア選手の指摘するようにミルコ戦以来厳しい試合をしていないと思いますが、ヒョードル選手に見合う相手がいなかったのと、ＰＲＩＤＥの消滅も原因の一つでしょう。また、ヒョードル選手は初めてノゲイラ選手と対戦してから、2004年の大晦日でノゲイラ選手と再度タイトルを賭けて試合をする間、ほとんど厳しい相手と試合をしていませんが、大晦日でもノゲイラ選手に圧勝しています。そう考えるとシルビア選手の指摘する部分の影響は少ないとも捉えられます。

また、シルビア選手はレスナー選手のことや、現行のＭＭＡのルールやジャッジについても語っていました。レスナー選手については、「彼が突然ＵＦＣでセミメインで試合をして、大金を貰うことについては不公平だと思います。そういったことは他の選手の顔に泥を塗っていると思います。」と言っています。また、ＭＭＡのルールやジャッジに関しても「ＭＭＡのルールにはグラウンドでの膝や、フットスタンプがあっても良いと思います。ただジャッジはきちんとそういったルールの変更等に適合出来るように、講義を受けて、ライセンスを発行するなどした方が良いと思います。ボクシングのジャッジをしている人達が、ＭＭＡのジャッジもしているので、それに選手は翻弄されています。」

最後に先日行われたグリフィン選手ＶＳジャクソン選手について言及していました。「私はグリフィンのことは好きですし、両者とも仲の良い友人です。だからこそ、ジャッジの質に先ほど言及したのです。あの試合は明らかにグリフィンが２Ｒと５Ｒを取っていましたが、１Ｒ、３Ｒ、４Ｒはジャクソン選手が取っていました。ＭＭＡのジャッジが十分に教育されていないので、あのような結果になってしまいました。」

先日インタビューでリョート選手も指摘していたように、シルビア選手もＵＦＣ８６でのグリフィン選手ＶＳジャクソン選手の判定には疑問を持っているようです。