Fightline.comにロジャー・フェルタ選手のインタビューが掲載されていました。
http://www.fightline.com/news/2008/620/roger_huerta_327760.shtml
ロジャー・フェルタ選手はUFCにも参戦しているライト級の強豪の一人です。そしてUFCウェルター級王者GSP選手のスパーリングパートナーを務めています。友人として非常に仲も良いようです。
フェルタ選手のインタビューの中で、今後の彼のキャリアについて記載がありました。「ウェルター級に階級を上げたい。しかし、ウェルター級にいるGSPとは戦いたくない。」続けてこのようなコメントの記載がありました。「けどGSPはミドル級に階級を上げるだろうから、GSPが階級をあげたら自分もウェルター級に階級をあげるよ。」
もちろん本人の口からではないので、このコメントの信憑性は定かではありませんが、少なくともGSP選手がそのようなことを示唆していることは間違いなさそうです。
その選手が主戦場としている階級で、ライバルとなる相手がいなくなったり、王者になるという目標が達成されれば階級を跨いで活躍したいと思うのは自然の流れかもしれません。ボクシングの世界ではそれが顕著です。選手の向上心の表れとして評価するべき側面はもちろん大いにあるのですが、個人的には疑問に思う側面もあります。果たして階級を跨ぐことが、その選手のキャリアにとって本当に良いのかという部分です。
良い例としては、BJペン選手やダン・ヘンダーソン選手でしょう。両者共に、二つの階級で王者になっています。
悪い例はPRIDEで活躍していた元シュートボクセ勢でしょう。
PRIDEミドル級王者であったシウバ選手は本人の意思ではなかった部分もあると思いますが、ヘビー級のマーク・ハント選手と対戦しPRIDE初黒星を喫しています。その後ミドル級でもアローナ選手に敗北を喫し、その後の無差別級ではミルコ選手にKO負けを喫しています。PRIDE最終戦となった、ヘンダーソン戦でもKO負けをしています。
ムリーロ・ニンジャ選手に至っては、ミドル級からヘビー級に階級を上げた初戦でハリトーノフ選手にKO負けを喫しています。その後、階級を落としウェルター級に参戦しますが、パウロ・フィリォ選手、デニス・カーン選手に2連敗という結果に終わっています。
マウリシオ・ショーグン選手に至っても、ミドル級GP王者になった後に、無差別級GPの査定試合でマーク・コールマン選手と対戦し、腕を脱臼してTKO負けを喫しています。これもPRIDEで初の黒星です。
もちろん元シュートボクセ勢の敗因は、階級を跨いだことだけではなく、そのときに対戦した選手の強さや相性によるところもあるとは思います。しかし、階級を跨いだことによって本来の階級でのパフォーマンスも落ちている側面もあるのではないかと感じています。
ファンとしてはある選手がその階級で絶対王者として君臨すれば、他の階級の王者と対戦したらどうなるのだろうか?勝てるのではないか?等の期待を抱くのは当然のことだと思います。選手としても絶対王者として階級を跨いで強さを証明したいという想いもあるでしょう。しかし、そうすることで本来の階級でのパフォーマンスが落ちるようなことになるのであれば、むやみに階級を変えて欲しくないと感じています。
http://www.fightline.com/news/2008/620/roger_huerta_327760.shtml
ロジャー・フェルタ選手はUFCにも参戦しているライト級の強豪の一人です。そしてUFCウェルター級王者GSP選手のスパーリングパートナーを務めています。友人として非常に仲も良いようです。
フェルタ選手のインタビューの中で、今後の彼のキャリアについて記載がありました。「ウェルター級に階級を上げたい。しかし、ウェルター級にいるGSPとは戦いたくない。」続けてこのようなコメントの記載がありました。「けどGSPはミドル級に階級を上げるだろうから、GSPが階級をあげたら自分もウェルター級に階級をあげるよ。」

もちろん本人の口からではないので、このコメントの信憑性は定かではありませんが、少なくともGSP選手がそのようなことを示唆していることは間違いなさそうです。
その選手が主戦場としている階級で、ライバルとなる相手がいなくなったり、王者になるという目標が達成されれば階級を跨いで活躍したいと思うのは自然の流れかもしれません。ボクシングの世界ではそれが顕著です。選手の向上心の表れとして評価するべき側面はもちろん大いにあるのですが、個人的には疑問に思う側面もあります。果たして階級を跨ぐことが、その選手のキャリアにとって本当に良いのかという部分です。
良い例としては、BJペン選手やダン・ヘンダーソン選手でしょう。両者共に、二つの階級で王者になっています。
悪い例はPRIDEで活躍していた元シュートボクセ勢でしょう。
PRIDEミドル級王者であったシウバ選手は本人の意思ではなかった部分もあると思いますが、ヘビー級のマーク・ハント選手と対戦しPRIDE初黒星を喫しています。その後ミドル級でもアローナ選手に敗北を喫し、その後の無差別級ではミルコ選手にKO負けを喫しています。PRIDE最終戦となった、ヘンダーソン戦でもKO負けをしています。
ムリーロ・ニンジャ選手に至っては、ミドル級からヘビー級に階級を上げた初戦でハリトーノフ選手にKO負けを喫しています。その後、階級を落としウェルター級に参戦しますが、パウロ・フィリォ選手、デニス・カーン選手に2連敗という結果に終わっています。
マウリシオ・ショーグン選手に至っても、ミドル級GP王者になった後に、無差別級GPの査定試合でマーク・コールマン選手と対戦し、腕を脱臼してTKO負けを喫しています。これもPRIDEで初の黒星です。
もちろん元シュートボクセ勢の敗因は、階級を跨いだことだけではなく、そのときに対戦した選手の強さや相性によるところもあるとは思います。しかし、階級を跨いだことによって本来の階級でのパフォーマンスも落ちている側面もあるのではないかと感じています。
ファンとしてはある選手がその階級で絶対王者として君臨すれば、他の階級の王者と対戦したらどうなるのだろうか?勝てるのではないか?等の期待を抱くのは当然のことだと思います。選手としても絶対王者として階級を跨いで強さを証明したいという想いもあるでしょう。しかし、そうすることで本来の階級でのパフォーマンスが落ちるようなことになるのであれば、むやみに階級を変えて欲しくないと感じています。