初めての横浜アリーナでの格闘技観戦。


会場の印象としては、さいたまスーパーアリーナよりも一回りか二回り小さいといった感じでしょうか。


DREAM5が地上波ゴールデン枠での放送が決定しているので、そちらに経費をかけるために、少しでも会場費を節約したかったのかもしれません。


会場の規模は小さいといえども、見易さという点ではさいたまスーパーアリーナの数倍は見易かったです。

一番安いスタンドA席で観戦したのですが、さいたまスーパーアリーナで観戦する際のスタンドS席、もしくはアリーナ席と同等の価値があったと感じています。


試合に関しては退屈な試合はなく、興行としては成功であったと思います。また、PRIDEのスタッフが関わっているのも影響してか、演出面においてはかなりPRIDE色が出てきているように感じました。


試合の感想としましては、


【第一試合 青木真也選手 VS 永田克彦選手】

永田選手が勝てる可能性があるとすればスタンドでの打撃だと思っていましたが、永田選手は打撃で勝負しようと思ったのか、もしくはタックルにいく隙がなかったのか、中々タックルを仕掛けようとはしませんでした。しかし、すぐさま青木選手に組み付かれてしまい、グラウンドで上を取れれてしまいました。そしてじわじわと攻められ、最後は上からのフットチョークで一本負けを喫しました。勝敗に関しては、大方の予想通りといったところでしょうが、永田選手が一度も上になることがなく負けてしまうのは予想外でした。



【第二試合 アリスター・オーフレーム選手 VS イ・テヒョン選手】

ヘビー級へと本格的に転向したアリスター選手。肉体もヘビー級として一回り大きくなっていた印象でした。肩から首にかけての筋肉の盛り上がりが印象的でした。試合はアリスター選手の左フックとストレート気味の右フックがクリーンヒットして勝負が着きました。圧倒的に強いという印象を残したアリスター選手ですが、今回の試合では本当の実力や、問題視されていたスタミナ面が克服できたのかは判断出来ないと思います。試合後のマイクでは、予告通りミルコ選手へ対戦表明をしました。



【第三試合 ハレック・グレイシー選手 VS カジエフ・アワウディン選手】

典型的な打撃系ファイターVS寝技系ファイターという図式の試合展開でした。ハレック・グレイシー選手はホイス選手やヒクソン選手を彷彿させるような、前足の裏を相手に向けて蹴り出すというスタイルで距離を詰めていました。しばらくカジエフ選手の打撃にてこずったものの、テイクダウンに成功し、難なく腕ひしぎ十字固めで勝利を収めました。カジエフ選手は試合後のコメントで、「相手は非常に重かった。きちんと対策を練って自分と合った体重の選手と試合をしたい。」と言っていました。今回は試合直前での対戦相手変更であったため、カジエフ選手の言い分も一理あると思います。


【第四試合 所 英男選手 VS ダレン・ウエノヤマ選手】

フェザー級という名にふさわしい、スピーディーな展開が続きました。所選手が打撃でペースを掴みましたが、途中ダレン選手のパウンドがクリーンヒットし、ピンチの場面もありました。ピンチをしのいだ後、再び主導権を掴んだ所選手がペースを握りますが勝負は判定へ。判定は3-0。スタンドでの主導権を握っていた所選手に軍配が上がりました。グラウンドでの攻防は、両者の得意分野ということもあり、非常にスピーディーな攻防が見れました。軽量級の特徴がうまく表れた好試合であったと感じました。


第四試合終了後に休憩があり、休憩後にDREAM5で行われるライト級GP準決勝の組み合わせ抽選が行われました。


青木真也選手 VS 宇野薫選手

川尻達也選手 VS エディ・アルバレス選手


に決定しました。