現地日時6月1日に行われた、WECのカリフォルニア州大会が終了しました。


注目されていた2試合、ユライア・フェイバー選手(王者)VSジェンス・パルヴァー選手(挑戦者)とミゲール・トーレス選手(王者)VS前田吉朗選手(挑戦者)ですが、下馬評通りの結果となりました。


共にフェザー級とバンダム級のタイトルマッチでしたが、両試合ともチャンピオンが挑戦者を退け、王座を防衛するという結果に終わりました。


ジェンス・パルヴァー選手は、テイクダウン能力に勝るユライア選手に有利なポジショニングから攻撃されてしまう試合展開にて、3-0の判定負けを喫しました。しかし、ここ数戦全ての試合をKOかTKOで勝負を決めているユライア選手相手に、判定まで持ち込んだのはさすがといっても良いのではないでしょうか。


また、前田吉郎選手に関しても3R終了時にTKO負けを喫してしまいましたが、十分見せ場を作った試合だと思います。ミゲール選手は明らかに格上の相手でしたが、MMAにおける打撃では十分世界でも通用することを見せた立派な試合内容であったと思います。今までPRIDE武士道などのメジャー大会では、良いところを見せる間もなく敗戦を喫してしまっていた前田選手ですが、今回はWECというメジャー大会で善戦したといって良いと思います。


また、ペケーニョの愛称で知られるアレッシャンドリ・フランカ・ノゲイラ選手が、今回WECデビュー戦でしたが、TKO負けという結果に終わりました。修斗で活躍していた頃は、65kg前後の階級では最強ではないかと言われ、絶対王者の地位を確立していた選手です。これも時代の流れでしょうか。


今回のタイトルマッチに勝利したことにより、ユライア・ミゲールの両選手は更に同階級での絶対王者と呼ばれる存在に近づきました。この両者との対戦を期待されている日本人選手が一人います。


山本KID選手です。


今回の両WEC王者の戦いっぷりをみると、山本KID選手でも厳しいのではという思いがよぎってしまいます。


実現にはまだ時間が掛かりそうですが、山本KID選手がそのような思いを一蹴してくれるのか、はたまた両王者の実力に屈してしまうのかは興味深いところです。