ひとり静かに息をひそめていると、
心臓の鼓動が耳をたたいてくる。

ぼうっとしている場合じゃないよ。
ほら、足を動かせ。手を動かせ。

きっとこれは、
時がかけてゆく音。

時はどこへ向かうだろう。
その行き先を見てみたい。
だけどこんな私が
時の行く末まで生きているなんて、
なんだかとっても失礼みたいだ。

ああ、私が私でなければいいのに。
まるで映画をみているように
私を外から観られたら、
もう少し、素直に私を愛せるだろう。

内から私を観ていると、
大事なはずの自己愛がとっても変な形。
まったく素直じゃない。

時間はいつだって素直だ。
時の背中に乗って行きたい。
そうすればきっと
心臓のリズムに怯えないでいられるから。

今夜もなんだか早いみたい。