重いお話
離婚して、多くのものを失った
そして、多くのものを諦めた
我が儘を貫いたため
一人で生きていくため
それでも当時、ひとときでも熱中できるものに心救われた趣味があった
多くのものは取り返せない彼方にあるけれど、その趣味の道具は手放さなかった
もう2度とそれらの道具を使うことはないとめったに開けない場所にしまっていた
娘の結婚式を機に17年前の記憶が溢れるように甦る
昔、熱中していたものはそんなに簡単に忘れはしないのだと驚いた
そろそろ自分を許してもいいのかもしれない
そろそろ諦めた過去を懐かしんでもいいのかもしれない
子供も家庭をもち、私も一人で生きていく道は見つけた