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ベッジ・パードン 伝わらない言葉、伝わる想い

イースト・エンド出身で、ちょっとおつむが弱そうなベッジ、
訛りも酷いし、今まで彼女の想いを聞いてくれたのは弟しかいなかったんだな。

そこへ登場した漱石、
言葉は今一つだけど、心で彼女の言葉を聞いてくれたのね。


言葉が通じる同士でも、想いを伝えられないこともある。
言葉が通じなくても、想いが届くこともある。


ソータローは流暢な英語で言葉は通じるけど、心は届かない。

だって、本当は彼は……


日本では、あまりに流暢な秋田訛りのせいで、誰にも相手にされず、
イギリスでは、言葉の問題はないのに、心を隠しているから、
やっぱり相手にされない……


うーん………

under three

姪3号が、アンダースリー見たいな、って。


???


アンダースリーって、自分のこと?


ワンマンズ・ドリームでしたにひひ


姪2号は、ワンワン・ドリームと言ってたっけ……

ベッジ・パードン

イギリスに留学した漱石は、言葉が通じず、大層自信を失うわけです。

だって、日本では、英語教師だったんですから。


かたや、同じ下宿人のソータローは、大変に流暢な英語を操り、饒舌です。

下宿の女中、ベッジはひどいコックニーなまりで、
階級社会のイギリスでは、低く見られています。


ははぁ、それで、音楽はマイ・フェア・レディなのか。

漱石は、ベッジと話す時だけ、うまく英語を喋れるのですが、ベッジには、

あたいを自分より低く見てるからなんだよ。


と見透かされるのでした。


実はソータローも、日本では、あまりに流暢な秋田弁のせいで、周りから馬鹿にされていたのでした。


そんなソータローを、ベッジのチンピラな弟は、

あいつは饒舌だけど、あいつの言葉には心がない、

と、見切ります。


下宿の大屋さん夫妻、
うまくいかなくなって、旦那が出ていってしまいます。

漱石は、

奥様の思いは、旦那様には伝わらなかった、
伝わらない思いは、意味がない、
相手にわかってもらうために、もっと言葉を尽くした方がよかったのだ、と。



実際の舞台では、お客様に伝える為に、すべてのセリフは日本語ですが、
日本語で伝わらない英語感を出しつつ、しっかり観客に想いを届ける、という神業をやっていらっしゃる役者さん、
かなりハードルの高い芝居だったのでは……


深いです、この芝居。