青い鳥 (新潮文庫)/重松 清

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正しくなくたって、大切なことがある。
大切じゃなくても、正しいことだってある。




私は、重松清さんの『青い鳥』という本で、
村内先生は、素敵な言葉は云わないと書きましたが、
間違いでした。

正しくなくても、大切なこと。
大切じゃないのに、正しいとされること。

ぎゅっと噛み締めて、私の大切はなんだろう?
と、考えてみる。
反対に、ちっとも大切じゃないのに、
それが正しいんだって、
思い込んでいることがないか、考えてみる。
もう一度、よく、よく、考えてみる。


正しくなくても、大切なこと。
大切じゃないのに、正しいとされること。


正しければ、それが一番大切なこと、だって
思いがちになる。
正しければ、それは重要で、大事なことで、
何かの根幹を成しているもの、だって。
そして、その正しさを基に生きていこうとする。


だけど、私たちは、正しさだけじゃ収まりきれない。


正しさ、なんて、
ときには、なんの意味も持たないときがある。

いつだって、正しい。
そんなものは、ない。
だけど、いつだって大切なもの、
っていうのは、ある。


もう一度、よく考えてみる。
もう一度。もう一度。
何度だって、考える。



正しさに負けて、大切なことを見失わないように。