救急処置室のドアが開くたびに、
母の喚き声が聞こえる。
意識はある?とりあえず、生きているらしい・・・。様子はわからない。
少しして、看護師さんに呼ばれ、担当してくださっている医師に言われる。
『患者さんが、落ち着かなくて、ベッドから落ちたら危ないのですが、
人手が足りなくて、看護師が付いている事ができないので、
申し訳ないのですが、娘さんが付き添ってもらえませんか?』と。
気がつけば、空きのベッドがなくなっている。
ということで、処置室の端の方で、母を落ち着かせるべく、母の手を握って、
話しかけることになるのだが、
母が何を語っているのかわからない。。。
1時間ほどして、検査ができたものの結果から、病院で治療することは無いと判断をされ、
「帰っていいですよ」と、言われたの。
帰ってもいい?んですか?
「MR Iの結果で、出血しているように見えないので、大丈夫です」ということだった。
ので、特養に電話して、母を迎えにきていただくことになった。
が・・・
「もしかしたら、今ならできるかも?」と、先にできなかった心電図を撮ることになった。
そして・・・
血液の検査と、胸部のエコーも・・・検査結果が出るまで、
あと1時間、救急処置室に止まることになった。
母は、相変わらず、大声を出して呻いている。