「GHOST OF TSUSHIMA」をクリアした♪
あぁ良かった、本当に良かった。
買って本当に良かったと、スタッフロール見ながら改めて思った。

せっかくなので、クリア後レビューしていく。
基本的なレビューは前回を参考にして下さいな。
特に追記する事がないはずなので・・・汗

※なるべくネタバレしないように書くつもりだが、予定は未定なので、未クリアの方は読まない事を推奨する。

≪良かった点≫
日本愛がこれでもかっ!という具合に溢れんばかりに詰っていた。
神社と稲荷とで作法が分けられていたり、具足の結び方や太刀の鍔等が異なっていたり、神社仏閣の造りが違いもきちんとあったりで、本当に日本が好きなんだなぁと充分過ぎるほど伝わった。
他国では理解しにくい、風習や宗教観とかも、きちんと描かれていた事に吃驚した。
武士道を理解するのは難しいはずなのに、丁寧に分かりやすく、道を外れるとどうなるのか等もあって、ただただ驚くばかり。
一番の凄さは、琵琶法師の語り部分かもしれない。
墨絵タッチでその情景を描き、且つ昔言葉の言い回しで語る声優さんも凄いけれど、描かれる墨絵の迫力も凄い。
Z指定ではあるものの、その墨絵には芸術性が凄く高くて感動した。
すらすら物語が入ってくるし、何より起承転結がしっかりとしていて、語りってレベルじゃないぞ、と。
この部分だけ、ムービーを何回も観たいと思った。
それくらい、このムービーが素晴らしいのだ。
ムービーだけでも観賞したい!

背景のグラも凄いですが、四季の再現も凄いなぁと思った。
実はこのゲーム、南は春~夏(どちらかというと夏)、真ん中付近は秋、北は冬となっており、行く場所によって季節が変わる。
季節が変わると、当然、足跡や木、草の様子等が異なるのだが、これもきちんと変化されている。
使い分けれるのも凄いし、細部に渡る再現で処理落ちしないのだからもっと凄い。
ミニマップの排除で移動中、背景の移り変わりや天候変化とかで退屈しなかった。
高いところにいけば、遠くの方まで見渡せたり、下だと湖畔やススキの平原が美しかったりで見過ごす部分をじっくり観察できるのも良かった。
おかげで、フォトモード起動しまくりだったw

↑のように良い高台を見つけると、アングルを決めて撮影しまくったww

ヒントが風という世界観を全く崩さない自然を利用したシステムは凄く面白かった。
馬で移動している時に全く邪魔せず、さりげなく教えてくれるので。
オープンワールドゲーム、最高峰の背景だと思う。

キャラも、きちんと最後まで描かれていた。
境井が終盤になればなるほど、優しさに溢れているだなぁと分かった。
言い方は不器用だったりもするけれど、誰よりも民を案じ、民の為に武を揮う。
『道を外れるのは自分だけでいい』という覚悟もあったり、外れても戒めとして生きろと言ったり、凄い仲間思いで思いやりのあるキャラだと思った。
これに対して志村と対極なキャラだな、と。
頑固で武士の誉れと在り方に束縛する志村。
誰よりも優しく仲間を気遣い、臨機応変に対応できる境井。
離れていても、互いに心配しているものの、一番最後で結末を迎える。
これは、最後どうなるのかある程度予想出来てても辛かったな。
キャラの設定もシナリオも細部に渡って生きているから、終わってしまうという実感が悲しかった。

※ぶっちゃけ、ゆなとのイチャラブを期待したが、馬とのイチャラブが多くて吹いたw
浮世草とか終わった時が、馬からの愛が溢れてるという感じの仲良しさが多いのよね、境井の優しさの影響なのかな?w
一応あるけどね、ゆなとイチャラブな場面は(ほんの僅かだが・・・)


≪悪い点≫
もう、本当にカメラワーク!
これだけ、これだけなんだよ、悪い所は!!
戦闘中、家の壁や木等で主人公が隠れる、見えなくなる事が多々ある。
カメラが、避けてくれない。
壁際で戦うと、壁の中に入ったままだし、木々が多い場所だと、透過や非表示といったものもなく、常にカメラをこまめに動かして、主人公を見えるようにしないといけないという面倒な操作がある。
せめて、壁ならカメラ位置の変更、木々は透過表示等の工夫が欲しかった。
戦闘システムの面白さの中で、カメラが邪魔するというから、余計勿体無い箇所であった。
他は特に悪いというものはない。


≪総評での感想≫
本当に素晴らしいゲームでした。
新規・新鮮という目立つシステムはないものの、PS4でここまで快適にプレイでき、開発陣の愛に溢れたゲーム。
本当に日本という特殊な文化、風習等を調べ上げ、丁寧に作り上げ、その日本人も感動する出来栄え。
感謝と共に、素晴らしいゲームを作ってくださり、「有り難う」と心から言えるゲームである。
こんな素晴らしいゲームを有り難う、サッカーパンチ♪
グロはあるので、耐性ある方でアクションOKな方は買って損なし。
アクションもそこまで難しくはない、バイオとかデビルメイクライとかやってる方は十分いける。
オススメなのは言うまでもない。

一番このゲームをプレイしていて思った事は、何故こういうゲームが日本の会社から作られないのか。
あってもおかしくないのに、時代劇ゲームでは存在しない。
このゲームを見習って、日本も作るべき!
シミュレーションばかりではなく、アクションなりで細部まで再現した日本のゲームを見たい。
似非設定とか余計なものは要らん。
このゲームのような時代劇を作ってほしい!
このゲームをプレイすると、日本の悪い所が見えまくりだから。
めちゃくちゃ影響を受けて、良い作品が生まれる事を願うばかり。

今後発売されるゲームは、否応無しにこのゲームと比較される。
特にロード時間は他のゲームの半分以下である事から、ロード時間の新たな指標を提示してくれた。
このゲームがやれて、他のゲームで出来ないわけがないと見られる。
本当にロード時間が長いとイライラしやすいので、なるべく30秒未満にしてほしいものだ。
今年最高のゲームになる事は間違いない。


≪ちょっと考察まがいなもの≫
・一番最後の民の真意ついて。
最後に志村が「民は主を裏切る方法を知ってしまった」と語るシーンがある。

よ~く考えると、民は決して志村を裏切ってはいない。
全ての原因は『志村のとった行動』にある。
境井は、志村の救助前後も蒙古に対してほぼ孤軍奮闘して、捕らわれた民の救助・説得を続けていた。
直接訴え、勇気を与える姿に民は惹かれていく事になる。
それに対して志村は何かしたのかというと、『本土に援軍要請の妨げとなる三戸岳砦を奪還した』『本土に援軍を要請した』という結果だけで、民に対して『何もしていない』のである。
全て境井にぶん投げ、民への対応は『全て終わってから』という風に決めており、支援を後回ししている。
すぐにでも救援が欲しい民にとって、最前線で動く境井の存在は救世主そのものだろう。
それに比べ、何もせず放置している志村は『役立たずの主』といった見方となって支持を得られなくなり、自然と志村から離れていったと思われる。
それすら志村は気付いておらず、境井を非難している。
これに対して、即反論する境井も気に食わないので文句も出ている。
嘗て父:正が志村の事を「城に固執している」と百合に話している辺り、普段から周りの意見をあまり取り入れず、突っ走る事が多いのだろう。
こういった面から、元からあまり民に慕われてなかったと思われる。
百合や父:正から言われてるあたり、『人望はあるようでない』のかもしれない。
鑓川や竜三、ゆなに対して、言いたい放題だったし。
横柄で民を見下すような発言が多々ある事から、かなり嫌われてるのかもね・・・。


≪バグ≫
どんなゲームにもバグはあるが、個人的に見つけたものを紹介。

・石川の話中、突然境井の手がペンギンのように固定されてしまう事があった。
とにかく見た目がシュールww
騎乗中もその手の状態になっており、戦闘中はその状態で抜刀して攻撃を行う。
攻撃判定が微妙にずれていたので、ロードし直した。

・上県にある養蚕の集落へファストトラベルすると、表示される位置がずれている為、変な動きになる。
騎乗中が変で、一度屋根のてっぺんに表示される。
その後、突然室内へ移動し、境井は何事もなかったかのように佇み、愛馬が突然死する。
この状態で愛馬を呼んでも死んでいる判定からか、来る事が無い。
しかし他の拠点にファストトラベルして、愛馬を呼ぶと復活する。


≪クリア後は・・・≫
クリア後は、トロコンに向けての島探索になる。
拠点潰しや温泉巡り等。
ハーン討伐までやれなかった事をやる、という感じ。
私の場合、クリアまでにほぼ全てを終わらせている状態だったので、浮世草探しのみとなっている。
浮世草はどこで発生するのか、ノーヒントなので走り回るしかない。
気になっている周回プレイだが、本作にはない。
強化してプレイ、というのも出来ない。
プレイしていて周回する要素もあるようでない、というのは薄々気付いていた。
でも、周回しなくてもいろんな場所を巡るだけでもいいのかもしれない。


本当に良いゲームでした。
今はトロコンを目指して、残りの浮世草を探し中。
トロフィーは浮世草のみ!
トロフィーは全体的に難しいものはなく、比較的全難易度で取得が可能になっている。
頑張ってトロコンを目指すぞ♪