言の葉に紡がれた 喜びと悲しみ

苦しまないように繋ぐけれど

何をしても埋まらない


どこまでも終わらない

重く伸し掛かる罪の意識

誰も気付かない無駄な気遣い

振り切るまで変わる事が無い


居なくても笑っていたい

その場にその人が居なくても

見守る安心が求めたい


言の葉が流れた 記憶と歴史

未来に託して語られても

泡沫のように忘れ去られていく


呼び覚ます嘗ての教え

忘却の彼方へ追い遣った

真偽を知るすべはあっても

語りの教えを怠った


繰り返される歴史を直視する

幾重にも重なる爪痕は

古人の教えそのもので

驕れる世が疎ましい


言の葉は語る 失ったものは還らない

合った形は目に焼きつくが

同じものは創られない


風が紡ぐ言の葉は

末の思いを受け継いで時を渡る


幾万の血が流れようとも遮られる記憶


言の葉の願いは薄幸の道