最初はすれ違うだけだった
毎日のように会うと
気になる相手となっていた

どうしようもない想い
募るばかりの想い
君は気付いているかしら
通りすがりの人を

顔合わせのもの同士
知らないことだらけ
知っているより面白くない
未知なる深さがあるって

挨拶を交わしあう
ちょっとした触れ合い
もっと知りたいと願うけど
その一線だけは越えられない

君にはどう写るのだろうか
毎日出会う人かもね
帰宅時間が重なるだけの
ただの顔見知り

それが丁度良い幅
縮めれば恋しくなるだけ
見守るだけの距離が
理想の境界線

様々な季節が過ぎ
君との別れがやってくる
一時の楽しみをくれた
感謝の雨を降らせたい

遠くへ行ってしまうけど
この時の病は忘れない
夕暮れのときめきを

心で呟く日々も終わり
新たな地で始めるため

一つの恋が散る