幾つもの橋を渡ってきた
辛い日の思いも
楽しい日の思いも
全ては明日へ繋げるために

涙は枯れ果てた
終わりの気配は気付いてた
誰も止められない
何処で狂い始めたのだろう

ちょっとした言い合い
亀裂が生まれた瞬間
深くなる溝
止めどなく溢れる膿
過ごした汚れの証か

思い返せばすれ違うばかり
何故好きだったのか
記憶と想いは霞んでしまい
何一つ言えない

紙一重の手綱
どちらへ転んでも
私も相手も善し悪しとせず
辛いものだと知る

あの頃に戻りたい
一瞬過る過去の映像
懐かしさと楽しさの産物
手を取り合った日々は
今となっては戻らない

憧れだったものを手に入れたが
その対価は自由の翼
縛られた中の箱庭には
自由がなかった

もぎ取られた手足
這いずる身体に枷をし
飛び立つことを妨げた

陽の光が遠い
手を伸ばしても届かない

憎むべきは何かと問う

自由を失った鳥は地が喰らう

二度と飛べぬように