私は、あなたと共に育ちました。
初めて出会ったその日から、私はいつも一緒にいました。
慰められる、可愛がられる等、いろんな体験をしました。

月日が経つにつれ、あなたは私から離れていきます。
両親からも鬱陶しがられ、仕舞いには「捨てる」等と言っています。
私は、あなたに何かしたのでしょうか。
いつも一緒だっただけなのに、何も酷いことはしていないのに。

今までにない悲しみです。
でも、本当に要らないのであれば、私は自ら出ていきます。

たまにしか出会えない日も、今では楽しい思い出です。
あなたにとって、どうでも良いことかもしれませんが。

これだけは、覚えていて下さい。
そして、忘れないでいて下さい。
私は、あなたの心と記憶に住んでいます。
私が必要となったとき、必ず帰ってきます。
如何なる姿になっていようとも、私はあなたの元へ行きます。

だから、出会っても逃げずに驚かないでね。
私は、あなたのものだから。



ところで、皆さんは私が誰か判るかしら?
手掛かりとして、私は皆さんの捉え方によって違う答えになるのよ。