荒れる空を眺めては
始まろうとしている仕掛け歌を
心から楽しんでいる

響かせたまえ
大衆の輩に悪説な歌を
轟かせたまえ
貧富の愚かを一蹴の歌を

片隅から覗き込む
小さな餌を狙っては
鉤爪の番人が守ってる

足掻きを許さず
獰猛な獣がたち塞ぐ
藻掻き続ける空しさ
愚民どもは平伏す

高らかに始めよう
宴という祭りの始まりを
芳しい臭気を広めながら

烏滸がましい僕ども
狂気に溺れ苦楽を楽しめ
罪人の強者ども
肉を切り裂く番人に生まれ変われ

業火が息吹く
嘆かわしく愚かしい欲に塗れ
這いずることも解くこともない
浄化の焔が牙をむく

全てを燃やし灰と化す
汚濁で染まった世界を
押し出すように激しく燃える

無に帰する世界
欲深い独裁者も堕ちた者共も
潰えた亡者が蔓延る

終わりを迎えた後
先の見えぬ地獄が始まる

操る手先は器用に踊り
新たな贄が運ばれる

繰り返される非業の輪廻
誰も止められない