迷い続ける
果てなく時の中を
歩き続ける
終わりなき道を

思い浮かぶ限り考える
原因の追求をするため
心当りはあるけれど
霧が立ち込めた森のように霞んで
届きはしない幻に伸ばす

荒れ果てた大地が肌を削る
血塗れと泥だらけの身体を引きづり
答えを求めて流離う

流れ落ちる涙は枯れ果て
地鳴りのような呻き声を上げ
朧気に見つめる眼は
目の前に立つものに気付かない

駆け抜けていく風
悲しげな歌を響かせながら
遠い世界へと進んでいく
奪われた心と共に

空っぽの身体は虚ろ
彷徨う髪が絡み合い
無造作に顔に巻き付く
解かないと決めた意思の如く

暴れ散らすこともない
罵声が飛び交うこともない
深淵に佇む魂は
奈落への導きを待っている

どこまで堕ちる
行き着く道は何を示す
繰り返される歌劇の演目
自ら知る術はなし

歩み続ける旅路は
迷いという導を突き進む

果てなく続く道のり

手助けは誰も出来ない