一度死したものよ
苦しみの現下より舞い戻れ
誓った誠意を見せるがいい

拷問の攻め口の果てに散った
命を託した我が君のため
捕われて苦行を味わうが
そこで死ぬのなら本望

限りある時間の中で知る
悔やみという名の悔恨
誓いを裏切る始末
信頼を失う雑言となる

何故に戻すのか
死んだ過去の産物を
夢幻の記載に埋もれていく定め

誰かの声が響く
啜り泣く声に耳を向ける
呼ばれた名を聞く度に切なさが募る

一度死した身なれど
紡がれる言葉は忠誠を誓った相手
欲しているならば蘇ろう
理から外れた外道で良ければ

静かな墓石に空風が吹く
愛し、忠義を示したものはいない
祈り声は届かなくとも
次の来世で共に歩めれば

見守り続けよう
その暖かな心に答えて
誇りに思い続けよう
良き忠臣に巡り会えたことを

誰彼構わず失われる戦
信じたものも散り散りに
時の流れが片付けていく

語り継がれよう
勇敢に戦った英士たちを

戦禍の風が吹き荒れる時
伝説は真実となる

語り継がれし御霊よ
剣を持って甦らん