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凄い本に出会った。
今までで、かつてないほど感動し、驚愕した。
こんな世界を、私は知らないし見たこともない。
それほどまでに凄い!

まず、私はこの本に出会うまで、ショーン・タンという方を知らなかった。
『文字なし絵本の無限大』という帯に書かれた言葉に興味が出た。
そして、中身を読んで圧倒された。
文字なし、その通りの世界なのだが、これほどまでに精巧で奥深い物語があっただろうか。
そして、細部に渡って書き込まれた描写は、まるで漫画のような世界。
どんな言葉で表現したらいいのか、迷ってしまうくらい。
この本に圧倒された。

私は、画集を買う際はかなり悩んでから買う。
それは好きな作家でも言えること。
買って損するのか、今後のために参考になるのか、そういったことまで考えてから買う。
しかし、この本に限っては例外。
一度中身を読んだだけで買った。
買わないといけない、買わなかったらきっと後悔するというような何とも言いがたい衝動にかられた。
私が買った本の中で、これほどの出会いはない。
恐らく、この本との出会いは今後に影響が出てくるだろう。

長期に渡るスランプ。
この間、絵は滅多に描いていない。
この本を読んで、何か吹っ切れた感じがした。
まだやれる感覚。
取り戻せるような感覚。
久しぶりにやる気が出てきた。

何か悩んだら、この本を読み返そう。
そうしたら、何か解決されるかもしれないから。

ショーン・タン氏による素晴らしい絵の世界。
私の、新しい励み。

興味がある方は、是非とも書店で探してみてください。
ネットで調べるよりも感動は大きいから。