見ていたい、手に入れたい
一途な感情が溢れ出す
止めどなく溢れる水のように
抑制の枷はない

近くにあれど眩しい存在
程遠く感じる距離が
詰め寄るほどの力はない

手紙を送り、想いを伝え
振り向くことはないけれど
星のように瞬く姿は
心の支えとなっている

周りを彷徨く者は全て敵
削除、排除、掃除をしなければ
歪みは精神を蝕み
露になる狂気が包む

無惨に転がる雁首
縮れた皮膚や肉の欠片
粉々に砕かれた骨
美しく血色に染まった絨毯
ありとあらゆる末路を想像する

守らなければ彼の人を
省かなければ害虫を
手取り足取りで操ろう

括りつけられた糸は
絡まることなく
優雅に傀儡を操る

刻まれた言葉、締め付けられた心
見えぬ攻め口の数々を
虚ろな瞳が受け続ける

泣き崩れる瞳はいらない
虫どもに涙する輩も
同じ姿で殺めとる

燃え盛る炎が肢体を焼く
堕ちた心に夜叉が宿る

己の仕出かした事態に気付かぬまま

捻れた道は戻らない