暗い闇の奥底
光さえ届かぬ地の底
頑丈絡めの磔を受け
惨めに晒されている

闇雲に登った頂
先ある未来を顧みず
ただ進めるだけ進んだ

折れた心が悲鳴をあげる
握り潰された善意が
粉々に砂のように舞う

決意、誇り、願望、祈願
全ての強き心を持てど
絶望の奈落への道のりは
一度は歩む経験

落ちては這い上がりを繰り返し
爪は剥がれ、皮は削がれ
血塗れ連鎖の拷問は
いつしか亡者となって徘徊する

朽ちた血肉の欠片から
腐臭漂う世界へ
導かれるように広がる

幾千幾万の精神が集う
まだ見ぬ新たな頂へ
血だらけの見えぬ殺戮が始まる

飢えた意識は当になく
あるのは渇望の意識だけ

遮る岩肌、風が吹き荒れ
全てを薙ぎ落とすために
渦を巻いて贄を待つ

新たな精神が来る度に
見えぬ壁が立ちはだかる