桜の花びら、風に吹く
散り散りに舞うが、恋褪せぬ
果てた先には死人待つ
変わり行く日々、哀れとも

深い夢を漂った
真っ青で暗い深海のよう
浮かぶ気持ちは揺れ動き
見透かした想いが伝わる

篭に蓋した心の中
はみ出るものは恋心
閉じ込めた表情も溢れだし
気が付けば蓋が開いていた

桜の花が、涙する
滴る水が風に舞う
うつらうつらと変わる景色
過ぎ行く時間が空しい

延々続く語り草
宛てなく続く旅人のよう
導を辿って道迷い
亡骸抱えて絶望す

一際目立つ桜の木
惹かれて囁く言い訳を
無言で語らう貴方には
今も頭が上がらない

夜月に輝く、月影に
想いを馳せた桜並木
見守ることの大切さ
焦れば全て無に還る

幾度も過ぎる季節の波
荒れ果て壊れて甦る

行くも行かずも貴方には
誰も知らない独り言

遥か長い時間を旅して