【七海の英雄】
数々の伝説と戦乱が生まれた海。
数多の英雄が誕生し、多くの人が海に惹き付けられた。
強奪などの犯罪を犯すものも少なくなく、海賊が訪れる街は恐怖に包まれていた。
だが、そんな荒れた海賊たちの中で、英雄と詠われたものがいた。
様々な海賊を、海軍をも魅了し、争い事を避け続けてきたという。
その海賊は、全ての海を制覇した。
その者の名は、ブライト・アーリーストック。
海賊の間では、七海の英雄と呼ばれる大海賊である。
その彼が、持てる力を使って一つの街を作った。
平和を愛する彼らしいルールと誇りがあちらこちらに散りばめられた美しい街。
それが、港町アーリーストック。
大海賊が死んでから数十年。
サラバン大陸の西端に位置し、一年中賑やかな街として知られる港町となった。
英雄が作った街は今も健在で、街のルール「争い事禁止」も生きていた。
街に住まうもの、来訪するもの全てに該当し、警備の目は厳しく隅々まで光らせている。
訪れる海賊も後を絶たず、日頃敵対している海賊と海軍も例外ではない。
彼らの戦いは、この街で無効で互いに相容れぬ職だが、人として認めているので、この街では仲が良い。
伝説の海賊が作ったと言われている街を一目見ようと訪れるものがいるので年中賑やかなのである。
そんな港町に彼の一族が、今なお生き続けている。
港町を静かに守りながら、ひっそりと生活していた。
偉大なる海賊ブライトの存在は大きく、同族の中でも目指すものはいたが彼を超えることはなかった。
そしてここに、同族に生まれ、海に、海賊に憧れたものがいた。
偉大な英雄を超えんと意気込む少年は、目の前に広がる海を見て決意を固める。
数多の海賊を、新たな世界を見る旅が、ここに始まる。
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《カルム・アーリーストック》
大海賊ブライト・アーリーストックの子孫。
海に、海賊に憧れており、いつか英雄ブライトを超えることを目標としている。
天性の秀才で優れたカリスマ性等を併せ持つ。
戦術・航海術などを無意識に覚え、他人が立てた計画などを変更させるほど、遺憾なく能力を発揮する困った人。