【ステッキマン】


19世紀初頭のロンドン。

霧深く、まだ電気が真新しく、馬車の音だけが、どこか懐かしさを漂わせた時代。

目まぐるしい科学技術の進歩により、様々なものが移り変わっていった。


紳士のファッション、身だしなみの一つにステッキがある。

そんなステッキ制作に意欲を燃やし、命を吹き込んでいった職人がいる。

専属を嫌い、多くの人に、願いを想いを夢を渡していった。

そんな職人を『ステッキマン』という愛称で呼んだ。


ここに若きステッキマンがいる。

専属にならず、多くの人にステッキを渡す職人。

憧れと、敬意と、目標と、隠れた想いを胸に秘め、ひたすら人々の為に汗を流す。


渡した瞬間の、嬉しそうな、幸せそうな、満足そうな人々の顔が見たくて、日々ステッキ制作に挑む。


命あるステッキは、貴方のベストパートナーになるでしょう。


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≪アインシャー・ウィルフ・ロットレッター≫

若きステッキマン。専属はお断りを信条に、日々ステッキ制作を行っている。

手先が器用で、細かい装飾を得意としており、それをステッキの細部に散りばめる等、芸当が細かいことで知られている。

明るく人懐っこく、店の周辺の人々からも慕われている。どこか一歩引いた目線で話す。