【志奈木姫】
戦国乱世。
各国の国取りが激化し、多くのものが命を懸けた時代。
同じ志を描きながらも、相容れぬ思いだけが浮き彫りだった。
小国にとって、大国は脅威。
大国に飲み込まれるか、国を維持して属するか。
これが常識だった。
そんな中、小国ながらも一国を維持し、中立を貫いた国があった。
それが白賀の国。
類稀なる能力と統率力を誇り、如何なる脅威も払い除けた君主が治めていた。
赤鳥井家の当主、宗政が統治していた。
そんな折、一国から休戦調停とも取れる縁談がやってくる。
悩んだ末、その国に長女の志奈木を嫁がせることを決意する。
ある国で、志奈木の新たな波瀾な人生が始まる。
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《志奈木》
白賀の国を治める赤鳥井宗政の娘で、4姉妹の長女。
男に恵まれなかった為、女ながら兵法書、剣術、政を学んだ。
明るく聡明な性格だが、負けず嫌いで策士でもある。
男顔負けの能力を持っており、夫を影から支える。