【亡き腕のものに捧ぐ】


引き継いだ意思。
受け入れた現実。
亡き人の為、夢を、想いを、その胸に抱く。


最初は、些細な優しさから始まった。
抑えていた感情が表に出るとは思わなかった。
でも、それが嬉しくて、何度も会いに行った。


仕事では隠し、殺している。
表に出せば死に繋がることを知っているから。
無情で無慈悲でも構わない。
それが、自分が選んだ道。


別れが来る。
愛しく大切なあの子がいなくなる。
現実は、無残にも奪っていく。
残された笑顔は忘れない。


この腕と共に、今日も生きていく。


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《シャーロット》
ダークエルフ族の青年。裏ギルドに所属する暗殺者。
仕事でタステルを殺そうとするが、ある真実を知り、命を助ける。
お調子者で明るく仲間思い。飛び道具を扱う。
「俊足のシャーロット」という異名があるほど素早い。


《タステル》
人間の少女。シャーロットに両親を殺された。
生態科学者の両親によって、幾度となく人体実験された為、既に人の身ではない。
現在は、シャーロットと共に住んでる。
心を開いているのは、姉と兄、シャーロットのみ。