ファッションマスク



 今日もあまり時間がありませんでしたので、過去のブログの引用になってしまいます。
私の知り合いにヤクザばかりが働いているような不動産屋に勤めていた人がいました。その人に聞いた話ですが、その会社は朝の7時前には殆どの従業員が会社に出勤しています。特に新入社員は必ず誰よりも早く出勤していないといけないようです。


そして、みんながそろってから毎朝会社全体の掃除をやります。社員それぞれに掃除する場所が割り振られているのですが新人は絶対にトイレ掃除になります。特に入ったばかりの新人は大の便器掃除です。そして、掃除が終わると必ず上司によるチェックが入ります。当然ですが汚ければやり直しです。


そして、その後には朝礼があります。朝礼はまずは社長のお話があります。その話の中にちょこちょこと冗談が混ざっています。その冗談もあんまりの時にも従業員は手を叩きならが大笑いします。そして、つきに一度くらいのペースで朝礼でスピーチをさせられます。そのスピーチはなるべく従業員を鼓舞させるような内容を話さなければなりません。


その後には車のガソリンを入れに行きます。これも営業マン全員で同じガソリンスタンドに行くのですが、やはり新人は自分の車は当然ですが先輩たちの車をガソリンスタンドで借りたタオルで掃除しなければなりません。そんな長い朝を迎えてからやっと営業に入ります。


営業でも3ヶ月結果が出なければ殆どの社員は首になります。ある程度長く働いている人間でされ結果が出なくなれば首になります。本当に厳しい世界です。そして、営業のやり方もかなりえげつ無い場合があります。今は不動産法が改正された為にお客さんを個室などに入れる事はありませんが、10年くらい前はその様な法律はありませんでしたので、お客さんと営業マンとその上司で話し合います。


半分は話し合いでなく脅す人もいるようです。そんな中で泣き出すお客さんも何人かいたようでした。そして、仕事が終われば、毎日のようなキャバクラに連れていかれます。キャバクラでも先輩が飲めと言えば飲まなければなりません。たとえ焼酎のロックでもウイスキーのロックでも飲めと言われれば飲まなければならないのです。


幸運を呼ぶガムランボールストラップ


毎日のような朝6時台から働き、夜は3時まで飲んで仕事中も散々プレッシャーを感じなければならにので精神的におかしくなって会社を辞めて行く人も多く入るようです。私もボクシング部などで飲まされる事もありましたが、唯一その会社にいる時に急性アル中で一度だけ病院に運ばれました。


その時には本当にたちの悪い先輩に捕まってしまったんですね。その先輩はその前までに3人急性アル中にしていると言っていました。ちなみにその人は指のある部分がありませんでした。私は性格上、あまり無茶な事や汚いやり方などは仕事上では絶対に出来ない性格なのでそこでは散々甘いと怒られました。


また、その当時は本当に脳出血の後遺症を抱えて体も脳のおかしかったのでまともに仕事をする事が出来ませんでした。車の運転をしていても神経が頻繁に飛んでいた為に気が付いた時には車が壁にぶつかっていた様な事も結構ありました。また、汚い事が出来ない性格的な甘さと体のおかしさから当然に首のように会社終了となったのは言うまでもありません。


いつの間にか私の話になっていました。ちなみに私は本当に入った時に何かおかしいと思っていましたが、それを判断するだけの思考能力も全くなく、更には脳出血の後遺症で精神的にも肉体的にもかなり追い込まれていましたので、入社前にその会社がヤクザ的な企業という冷静な判断をする事が出来ませんでした。


また、面接の時には社長がしてくれたのですが、私は地元の中堅クラスの不動産屋で内定が決まっており、そこにするつもりだったのですが社長にそこの社長は俺が教えたのだからうちに来たほうが実力が付く、今うちに決断しなさいのような事を言われて冷静な判断もなくそこにしてしまったという理由もあります。今思えば、その決断のさせ方は営業のやり方そのものですよね。愛知での逃亡生活1でも書きましたが、完全歩合や歩合率の高い会社では社員を入社させる為にそのような事をいうのは当たり前です。


ただ、私はその会社に対して殆ど貢献する事が出来ていませんので、申し訳なく思っています。もし、今ならばそれなりに営業結果を出し貢献する事が出来るとは思っています。また余談ですが、年末の忘年会では新宿の高級ホテルを貸しきって行われました。その高層ビルの高級なホテルには普通の人では知らない様な地下の会場があり、食事をしながらストリップのような劇が催されていました。面白くはありませんでしたが、いい経験です。



※もしかしたら、私がヤクザの知り合いがいると思われるかもしれませんが、私には一切ヤクザの知り合いはいません。ちなみに、この話も12年位前の話です。