~ 西安 ① ~


中国の電車のイメージが思ってたのと違った。


てっきりインドの列車をイメージしてたけど。


普通にええやん!!



なんかもっと汚く、そして車内はもっとごみごみしてるんかと思ってたけど。


オレはハードスリーパーという寝台座席を確保していた。ハードスリーパーとは、硬い素材の座席の寝台座席のこと。


インドでもよく列車を利用してたけど、インドの列車では必ず自分の荷物をチェーンでくくりつけて、取られないようにしていた。けど、中国ではそんなに心配しなくてもいいんじゃないかなあと感じる。ま、それなにり気にはしてるけど。


ま、トイレはさすがに少し汚かった・・・。



総合的に自分的にはけっこう快適な列車の旅だった。


しばらくして、西安駅に着いた。列車内で仲良くなった子供たちがオレに着いたことを教えてくれて、出口のほうまで案内してくれた。


駅の改札を出ると


やっぱりここも中国だなあと実感する




上海駅までとはいかないが、やっぱり駅の前にはものすげえ人だかり。


そんな前でオレはどうしようもなくポツリと立ち止まるしかねえ。


どこ行くとか、ホテルはどこにするかとか全然決まってないから何にも行動に移しようがない。


ホテルの客引きの男を追っ払いながら、しばし、ガイドブックでホテルを決め、行き先を確認する。


調べていくうちに、西安ではユースに泊まってみようと思った。


ただ、駅からそのユースまではそこそこ距離があったので、タクシーで行こうと思い、タクシーの運ちゃんに行くように頼んだが、アホみたいに高い金を言ってきたので、即刻タクシー案は却下した。






じゃあ、どうやって行くねん!?

いや、これは、もうバスしかないな。



ま、乗り方も分からんし、どのバス乗ったらええんかも不明、中国語なんかもってのほか理解してへんけどね。


どうしようもないから、ガイドブックの地図だけ見て、そのユースの方向に行きそうなバスに乗ってみた。




値段 1元=14円




安すぎやろ、それ!!!タクシー代浮いてよかったあ。


バスに乗ったはええが、車内ではひたすら地図とまわりの風景ばかり見ていた。で、結局そのバスは目的のユースの近くと思われるところまでは行けたみたいだが、それからがまた全く分からん。


オレと一緒に降りた乗客の1人にユースの行き方を聞いてみる。


彼は思いのほか優しく、他の中国人にユースの場所を聞いたりして一緒に探してくれた。


で、なんとかユースは見つかり、チェックインした。




1泊ドミトリーで30元=420円





この安さにはまたありがたい。結局このドミトリーに3泊することになる。


ここでは、数人の楽しい日本人旅行者と出会った。そして、彼らと毎晩、夜遅くまでドンチャン騒ぎをしたここ西安は自分にとっても良い思い出となった。




  






西安の物価

屋台のケバブ : 1本1元

マクドのアイス : 2元

屋台の牛肉ラーメン : 3.5元

やきめし : 4元

ビンビール(大) : 4元




ホンマ、西安で安宿に泊まるならユースがお勧め。ビールが大量にタダで飲めるイベントとかあったりもする。たくさんの旅行者とも会えるし、兵馬傭とかのツアーもある。


そのツアーや、西安の街の観光については次回に。

~ 上海 ~












オレらの船「鑑真号」は約2日かけ、ようやく上海に降り立った。





港のすぐそばに税関と入管がある。ま、そこは何ももめることなく、ほとんど荷物のチェックもされることなくすんなりパスした。




しかし、





ここからが問題である。






どうしようかあ



入管でパスポートに中国入国のハンコを押され、そこを通り過ぎたとたん迷う。



けど、まずはホテル行かな話ならんな。



で、結局、貧乏バックパッカーが行くホテルなんておよそ決まっていた。大都市の上海だけあって物価は高め。その中で格安ホテルと言えば2,3個しかない。



同じ鑑真号の旅人たちの何人かはそのどれかのホテルに行くことは予想できる。



その中に1人旅で、しかもオレの行こうとしてる浦江(プージャン)飯店に行く男の人がいた。その人と港から約3キロ暑い中、重たいバックパックを背負いホテルを目指し歩いた。



上海の、そして自分の中国に対する1番最初の印象は人の多さにびびったことでも、飯のうまさでもなく、



ただ








暑い








ということだった。



ホテルには無事着いた。なんとか100元(1400円)のドミトリー(1つの部屋にベットがたくさん並べられている、いわゆる相部屋)に泊まることができた。



その日の昼食は・・・・上海初日にいきなり日本食をがついた。吉野家で昼飯(コーラL。茶碗蒸し、牛飯の大盛りのセットで23元=320円)を食べた。







上海のダウンタウンに吉野家は存在した。









異国の地に足を踏み入れ、まだ間もないオレはそんなことにもびっくりしていた。




電車のチケットもさっそく取りに行った。中国は電車のチケットがなかなか取れないとはよく聞いていた。まず列車の本数や座席数が圧倒的に中国全人民の需要を満たしていない。だから混む。またチケットを買おうとしてもその列にはとんでもない数の人が並んでいる。これでまた混む。






最悪!!!!









オレは運良く、明日の20時過ぎの西安(シーアン)行きの列車のチケットを取ることができた。













当初、上海には2,3日滞在しようと思ってたけど、列車のチケットのこともあるし、ドミトリーで1400円というのは思いのほか高かった。だからさっそく次の街、西安を目指そうと決めた。



夜には上海の観光地、外難(バンド)へ行った。ここの夜景はすばらしい。人であふれている。が、こんだけ人が来ることも納得できる。それぐらいきれいにライトアップされている。



そんなバンドではロレックスの時計のパチもんを買え買えと土産売りのおばはんがしきりに勧めてきてかなりうるさい。ちなみに値段は50~100元と聞いた。ある時計売りのおばちゃんは









「ディス オートマティック ジドウマキ!!」










とか言ってくる。「自動巻き?」




そう日本語で言われたときには思わず笑ってしまった。




きっと日本人の人で買う人がいるんだろう。



ちょっと気になったこと。夜、同じ鑑真号の旅人と夜飯を食べに行ったときのこと。ビールを頼んだ。でもそのビール・・・・・・・・








ぬるい!!









冷たいビールが飲みたかったのに。なんで冷たいビールがないんやー。「ビールが冷たいって日本だけの常識か?」と変なことを考えてしまう。「いや、そんなことはない、中国人の感性がおかしいんやー」



宿に戻ると相部屋に日本人で中国に留学している人と会った。



今までオレの中国語の知識はニ~ハオ、シェーシェーしかなかった。よくこんなんで中国来たなあと思ったが、今夜、その2つの用語に続き1つが加わった。



それは








ドゥオシャオチェ~ン(いくらですか)









だった。










         








翌日、まずはホテル近くの小さな大衆食堂でやきめし(6元=80円)を食べた。とてもおいしかったので満足する。



鑑真号から一緒だった旅仲間を人民公園まで見送った。その人は広州という街に行く予定だったが、昨日、列車のチケットを一緒に手配しに行ったとき、係りの人が広州行きは当分座席がないと言っていた。それでは彼はずいぶんこの上海で足止めをくらうので、急きょ予定を変更して南京に行くことになったのだ。


さて、ここからは本格的にオレ1人で行動し、どこに行こうかと少し迷ったが、上海博物館に行ってみた。青銅器や陶磁器、民族衣装、硬貨などめちゃめちゃ多く、バラエティーに富んだ展示品があった。正直疲れた。入場料は学生5元、一般20元だった。














あっという間に時間は過ぎ、20時の列車に乗り遅れないように列車内で食べるカップラーメン(なんと列車の中にポットが用意されている!!)や果物などを買い、めちゃくちゃ早かったが上海駅に向かった。










けど、早めに着てよかった~とマジでほっとする。










地下鉄を使って上海駅に着くとものすごい数の人が駅の外に座っていた。中に入り、荷物検査(中国じゃ飛行機に乗るときみたいに列車の改札に入る前に機械による荷物検査を受けなければならない!!!)を受け、待合室に行くとマジで1000人ぐらいの人が座って待っていた。こんな人だかりが一気にホームに来たら事故が起きるだろう。だから列車の順番が来るまで待合室で待たせてるのかなあと思う。相変わらずいろんな奴がいる。少年の物乞いがいきなりオレのひざに顔をなすりつけてきてお金をせびりだした。そんときは少しびびった。





列車をずっと待っていた。






やっと、オレの乗り込む西安方面行きの列車に乗れるとアナウンスがあった。プラットホームに続くゲートが開くと一気に人がなだれ込んだ。オレもすかさずなだれ込んだ。自分の寝台座席につくと、オレと同じ西安に向かう彼女を見送りに来たという大学生としゃべった。


オレは「なんであんなにゲートが開くと同時にみんなラッシュするんだ?」と聞くと









「人口が多いから」と。











ま、それは分かってますけど・・・・。彼はオレにこの後の旅行の行程と中国の列車の感想を聞かれた。また、彼の彼女も西安に行き、オレはここでさよならをしなければならないから、彼女を無事に見守っていてくれと頼まれる。



彼女以前に今オレは自分のことで精一杯だが・・・・・



早くも、上海を去り、次の街である西安へと列車は走り出した。

アジアに、しかも1人で旅に行くようになったのはここ2,3年のこと。


今までは台湾やイギリス、フランス、イタリアとツアーでしかも短期で行ったことはあったのが、大学に入り、友人と韓国、タイ、香港、マカオに行くようになった。それと同じくして1人旅でインドへ1ヶ月、カンボジアへ10日間などバックパックを背負って行くようになった。極め付けには、大学4回の時に、4ヶ月間、中国→パキスタン→インド→ネパール→バングラディッシュと船の旅から始まり飛行機を使わず、陸路で国境を渡り歩いてきた。


それぞれの国でそれぞれのよさがあるもんで、就職するまでの間は過去の旅行日記を懐かしみながらブログで写真と共に載せていこうかなんて。東京で社会人になったらまたそれはそれで書くネタたくさんあると思うんで。



てことで、まずは

中国



*2004年8月からの旅を振り返る*





~ 神戸港 → 上海 ~













2004年8月某日。4ヶ月のアジアへの旅がスタートする。三宮の港から就航する大型船、その名は鑑真号 乗船前までどんな船やねんと思ってたが、実際見てみたらものすげ~でかかった。そらほぼ丸2日かもかけて上海まで行くんやから当たり前っちゃ当たり前でその貨客船はでかかった。船内には1等室や特別室などもあるみたいやが、当時学生だったオレに金なんかあるわけではなく、2段ベットが4つあるいわゆる相部屋(ドミトリー)を予約していた。自分と同じような貧乏バックパッカー達も同じように相部屋にやってきた。




この相部屋、往復で学生なら27000円!!!!





学生でなくても往復30000円という破格!!上海往復ですよ!!しかも1年間有効のチケットだ。ま、こんなん乗るんてオレみたいな金ない人か、時間をもてあましてる人だけか!?そこでいろんな旅人たちと話しをしてみることで実にいろんな人がこの船に乗り込んでるんだと実感する。これから中国で留学する人、オレみたいな大学卒業前に旅行に来た人、英語も中国語もまったく喋れない人、中国のどっかで馬みたいなのに乗り、草原で生活する若者ツアーの大群など。


船内の様子はというと、いたってきれい。普通に快適!でなきゃ、2日間も船旅に耐えられないのは当たり前!タバコやビールの自販機もある。しかも免税やから、めちゃ安く買えるのがありがたい。レストランもある。実はこの船のチケット代には朝食代が含まれていて、船内のレストランで無料で食べれる。けどこれがまたおいしくない。中国料理っぽいのがでてくるにゃけど、マズイ。「ホンマに中国料理か?中国では飯うまくないんか?」と行く前から不安になる。


オレの寝床の様子はというと

ま、普通に寝れるといった感じで、可でもなく、不可でもなくといったところ。2段ベットの8人部屋だがそれぞれのベットにカーテンがあって寝るときはそれをしめることで、なんら相部屋といういやな感じはしない。しかも部屋にはテレビもあるからNHKも見れる。


1日目は快適だったが、2日目・・・船はけっこう揺れていた。なんか揺れるたびに胸の中ですげえ重圧が移動してるような感じで、はやくも船酔いっぽくなった。オレだけか?と思ってたらみんなけっこうダウンしてた。1日目はさすがにみんなテンションも高かったが、2日目にしてやることもなくなり、しかもこの大きな船の揺れでみんな自分の部屋から出ようとしなかった。オレもへたしたらトイレにかけこみそうな状況だったので、同部屋の旅行者から酔い止めの薬をもらって飲んだ。


なんか何にもしなかった1日だなあと思って、デッキに出てみると夕日はきれいに輝いていた。ここぞとばかりに乗客の大勢がデッキに集まり、写真にその夕日をおさめていた。また夜には心地よい風と星空のもと、旅行者とデッキで話しこんでいた。



 
     
 











船は翌日の朝8時30頃に上海に到着した。港の近くにそびえたつ上海のシンボル、テレビ塔だったかな?近代的なタワーを見たとき、異国の地に来たんだと実感した。短い間だったが、いろんな旅行者と触れ合い、それぞれがいろんな目的を持ってここ上海から中国各地に散らばっていく。


オレはこれからどうするのか、いまだ決まっていない。
今まで旅話を自分のアジア旅行記のホームページで書いてましたが、ブログのほうに移行しようと決断

理由は、ま、もっと気軽に手短に書けるし、更新もけっこうできるんちゃうかと思ったり。旅以外のことも書いてみようと思ったり・・・といろいろ

まずは前に自分のHPで載せてた旅行記の短編と写真をさらに充実させて載せていこうかなんて考え中!

コメントのほう、何かあったら何でもどうぞ~、よろしくーーー