今日、97日は一斉に地方議員の選出選挙が

行われます。


石垣市に注目すると

紙面では「自衛隊配備に賛成か反対か」

が注目されているように見えます。


基地配備を歓迎と表明している候補者は全29人のうち

9人、反対と表明しているのは12人、他は中立です。


辺野古基地の議論も含めて沖縄の

軍事的施設について長年繰り返される

議論の本当の論点は「せまる外国や自然の脅威から日本や住民をどう守るか」

という一点に尽きます。


賛成派の「基地配備」という明確な回答に対し

反対派は基地配備以外の代替案もなく

「基地が嫌な理由」を述べるのみで終始してしまっています。


反対派は「一体何の為の基地配備なのか。」

という基本を無視しているので

議論がいつも空転してしまうのです。


「配備が嫌な理由」も少し頭を傾げてしまうものがあります。

平和な観光都市、石垣島に軍隊は合わない
年間数万人が訪れる観光の島ハワ イ そしてグァムサイパン等には軍事基地はあります。

旅行を考えている方々の中に基地があるから止めておこうと考えた方がいるでしょうか。

軍隊は住民を守らないということは沖縄戦の教訓だ」

沖縄戦で反省しなくてはいけないのは

八重山のマラリア疾患者が多発した事実等も含め

住民の避難が上手くいかなかったことだと思います

戦闘員以外を殺してはならないという
国際ルールを無視して
米軍が避難船の対馬丸を沈没させたりしたので

多くの島民が本土に疎開するより島に残るという選択を

したのです。


だとしたらまず責められるのは非道をおかした米軍なので

本当の沖縄戦の教訓は、

「非道をおかす相手から安全に住民を避難させることは困難である。」

ということです。

だから私達がしなくてはいけのはこの教訓を元に

「安全に住民を非難させるには?」

という議論なのです。

そして現代では軍隊は住民を守るものでは無いという
ことすら間違いのような気がします。

東日本大震災のときの
自衛隊の国民に対する

献身的な活躍は日本中に感動をもたらしました。

繰り返しますが

結局、反対派
感情論に徹し

「じゃあ攻められたらどうするの?安全に住民をどう避難させるの?
という問いに具体的に答えようとはしません。

(皆さんもこの疑問を頭に新聞等を見ることをおススメします。

反対派の意見は答えていません。)


なるほど、

「憲法9条を徹底した話し合いによる平和外交」
「自衛隊より平和の塔により平和の島をアピール」

戦争を回避する

という回答をしているじゃないか、という意見もあるでしょう。


しかし尖閣諸島への野心を隠さない中国軍は

憲法9条があるから、平和の塔があるから

「これ以上攻めるのやめとこうか・・・・」

と考えるのでしょうか?


世の中の力というのは全て根拠が必要です。


とても残念ですが

今、強大な中国の力に対峙し、八重山を守っているのは

日米安全保障条約、そしてその裏に存在する米軍の

核兵器という全く平和ではない力なのです。



仮に

日本の卓越した技術力の提供やODAなどの援助金を基に

いわゆる軍隊に頼らない外交努力で脅威を排除出来たとしましょう。

しかし自然災害の脅威は排除し切れていない

ということを忘れてはならないと思います。
津波、地震、干ばつ、台風、竜巻、土砂崩れ等
がいつ八重山を襲い、住民が被害にあうか分かりません。


離島なので最悪、他の島から隔離されてしまい

電気やガスの不通、そして食料の枯渇という事態も想定しなくては

いけないと思います。


あなたや家族が大ピンチに陥ったその瞬間に

役に立つのは憲法9条や平和の塔なのか

それとも自衛隊なのか、どちらでしょうか。


 最後になりますが

配備に賛成する議員候補の方々は、議論の論点を
しっかり把握する能力に長けた方々なのではと推測します。


感情論に走らず、具体的な案として論理的に
自分の意見を構築し議会で提案・発言し
市を動かすことが出来る方々だと思います。

そして「基地賛成の表明」という集票にはリスクとなる選択をし
それでも自己の信条を優先した所に敬意を表します。