小説や映画に耽るような感覚で、長時間のYouTube動画に夢中になる人も多いことだろう



文化人類学や民俗学系趣味の俺はこういう異国の歴史やドキュメンタリー番組につい、夢中になってしまいますw


 


地理や世界史の授業で1度くらいは聞いたことがあるであろうアパラチア山脈



もともとネイティブアメリカンのチェロキー族を中心にたくさんの種族が暮らしていた広大で静かな山奥、17世紀にイギリスの植民地にされたスコットランド、アイルランドが飢饉に陥り、18世紀にはその人々がアメリカに移り住み入植、奴隷として連れられていたアフリカンアメリカンも共に当時としては比較的平和に文化を形成していったとても独自性の強い地域であったとされる  勿論紛争も多少はあっての歴史であったが・・・

 

日本でいう柳田國男の『山の民』のような感じだろうか



 

ワシントンやニューヨークに拠点を置き資本主義の元にネイティブアメリカンを追い出し領土争いを繰り広げたフランス、イングランド、スペインの支配者層とは別の、自給自足で平和主義だったと言える人たちの歴史の痕跡がここにある 

アメリカの平地民からはヒルビリー(田舎者)と呼ばれていたがのちに音楽ジャンルになり、ロック音楽と合体し『ロカビリー』という言葉が生まれたそうですね



英語字幕もついているので、英語の勉強にも適して見やすいです
 

 

19世紀ごろから資本主義の流れにより木材や石炭が採れる為炭鉱開発に着手されるようになり工業化が進み文化もだいぶ廃れていったが、音楽や民芸品、おとぎ話などだけは生き残り、現在でもブルーグラスというバンジョーやフィドル(バイオリン)などで奏でられる音楽ジャンルのルーツとされています

 

 

おとぎ話も日本のように空想的な妖怪の物語なども存在しています
 

 

 


民芸品もアイリッシュの名残りが強く、オシャレです

http://www.appalachiancraftcenter.com/



 

 

 

民俗学の面白さはこういう政治、経済、戦争など教科書で学ぶような歴史とは角度を変えて人々の文化、宗教、習慣の特異性、珍しさなどを知る楽しさにありますね

 

 

 

 


 

日常のルーチンな世界を離れて、異国の歴史に自分を移入させてたまにはお酒でも飲みながら(笑)PCに向かって心だけでもタイムマシンに乗せて旅に出てみてはいかがでしょうか?w


 

 





 

 



個人的に大好きだった映画『O Brother!』の中から印象に残ったこの歌もついでに、貼り付けておきますw