おはようございます。




1月13日(月)のバンコク封鎖開始から、2度目の週末を向かえ、


この状態になってから2週間がたとうとしています。



1月21日夜、政府から発令された非常事態宣言。


どうなることかと思った22日も、特になにごとも起こらず、


また政府も非常事態宣言は出したものの、


その詳細を明らかにすることがないまま


発令後、4日目となっています。



当初、非常事態宣言というと、2010年の騒乱が思い出され


まさにあの時はアピシット首相率いる黄色側が政権を取っていたわけですが


非常事態宣言のもと、赤シャツデモ隊の強制排除が行われ


90人もの人が亡くなったのです。



今回も、非常事態宣言=強制排除に乗り出すことが可能となる


という点から、大きな懸念を呼んでいましたが


宣言後、インラック首相は「デモ隊を強制排除することはない」とし、


あくまで最近の爆弾事件等を受け、バンコクの治安が悪化していた背景が


宣言に至った直接な原因であると主張しました。



ただバンコクの街中は、22日以降、どちらかというと


さらに激しくデモが行われているように感じます。



仮に強制排除があっても、屈することなく


デモ継続するぞ!とさらに音量を上げている感じです。



宣言後、バンコクにて大きな爆弾事件は起こっていません。




2月2日の選挙。


まだ先かと思っていましたが


あと1週間しかありません。



そもそもこの選挙で勝つことが


インラック政権の目下目指すところといわれています。



そのために、非常事態宣言を出し、


現政権が有利になるよう治安部隊を動かすだろうとも囁かれました。



結果として、いろいろな権限を行使できるとされているものの


何を行使するのか発表がない非常事態宣言。


これをこのタイミングで出す意味があったのか?とまで言われています。



昨日、タイ憲法裁判所では


2月2日の選挙を延期することは可能であるとの判断が下されました。




あと一週間。


デモ隊は人数こそ13日と比較すれば減ってはいるものの


選挙日までに、全ての封鎖活動を止めるとも思えません。



この読めない展開が非常に悩ましく


各自の判断になっているのが現状です。



非常事態宣言の後、


日系企業も出張取りやめが増えたそうですが


一部の企業では出張は継続している状態です。


日本人学校も今週は通常通りでした。



保守的な人は周囲より敏感に反応し、行動を始めていますが


多くの居住日本人は「どうなるの?」と思いつつ


平常どおりの生活を送っている状態ではないかと思います。



確かに全く安全な状態ではないということは分かっているけれど、


本当の意味で


危ないのか、危なくないのか。




いまいちよく分からないこの状況で


一番悩んでいるのは居住者よりも


観光でバンコクを訪れる旅行者かもしれません。





私のブログでも



「バンコク 非常事態宣言」


「タイ 非常事態宣言 旅行」



などの検索ワードが急上昇。



たったの3日間で、


全ブログ記事の中、第8位に入ってくるという


異例の事態になっています。




どんな背景があったにせよ、


一度出てしまった「非常事態宣言」。



旅行者だけでなく、国際社会からも


タイに再び注目が集まってしまいました。


(デモは下火になっていたにも関わらず・・・)





我が家も、我が家なりに


いくつかの、事態に備えた


準備を始めています。