パリといえば!というものたちが、本当にたくさんありますから
旅行記も何から始めたらいいのか迷ってしまいますね。
エッフェル塔に凱旋門、セーヌ川にルーブル美術館。
パン屋さんやカフェ巡りも楽しいし!
観光の2文字を完全に外したとしても、まだまだ語り尽くせないのがパリというもの。
こちらの記事は冬の風物詩、マルシェ・ド・ノエルです。
パリにはいつも9月頃訪れていたので、冬のパリは初めて、
マルシェ・ド・ノエルも初めて見ました。
実は常夏のバンコクにもマルシェ・ド・ノエルというものがあります。
フランス大使館の隣にあるアリアンス・フランセーズにて行われるのです。
2009年、ブログ記事にしていたことが発覚→こちら
。
それにしても、本場ものはさすがの雰囲気、素敵です。
パリの人々はスイーツなどを屋台で買って食べ歩いたり、座って食べたり。
これがあのシャンゼリゼ通りの両側で行われるのですから、その華やかなことと言ったら!
日が落ちてからもマルシェは続きます。
メリーゴーランドもキラキラと夢のように輝き、夜は一層華やかになります。
売られているものに目を留めてみると
クリスマスの飾り付けや手づくりアクセ、小物など、とにかく手作りのものが多い印象です。
ワイン瓶も素敵に変身。飛行機に乗せて帰るにはだいぶ勇気がいるけれど、
ここに住んでいたらリビングルームにでも飾って、訪れるお客様たちに面白がっていただけそう。
暑い国に長いこと住んでいると、クリスマスの、あの重厚さを感じることそのものが
感覚として、どことなく薄れていくのを感じます。
それが少し寂しくはないですか?と聞かれたら、私は正直に
はい、少し寂しいですね、と答えるでしょう。
ヨーロッパとは言わずとも、東京にも冬があり、
寒さを幾度と無く超えて暮らしてきたわけですから
冬の良さも大変さも分かっている日本人だからです。
暖を得るということのありがたさが、冬を一層美しくするし
人々の結びつきも強くするのではないかと思うのです。
バンコクでツリーを見ても、どこかピンと来ないのは
クリスマスというイベントが寒い地域に密着した
互いに手を温めながらスープを飲むような
イベントだからなのではないかと思います。
簡単に言ってしまうと、パリにバンコクのような陽気さが合わないのと同じで
バンコクにもパリのようなヨーロッパらしい良い意味での重たさが合わないということ。
どちらも互いの文化に無理に合わせるは必要ないですし、
(バンコクにはそれでもツリーが毎年登場しますが・笑)
こうして両方の文化を移動できる私たちこそが
一番幸せな、それぞれのしきたりや良しとするものを体験できる
トラベラーたちになれるのだと思います。