おはようございます。
Asian Life@有給休暇中です。
今年一番長い2週間の休暇がスタートしています。
さて、11日、昨日はタイ上院が恩赦法案を否決しました。
予想通りの展開です。
これによって、現在の反対デモが収まることを期待したいところですが
反タクシン派は政権批判およびデモを継続する見通しとなっています。
ここで持ち上がっているのがカンボジアとの国境紛争問題。
一見、恩赦法とは関係がなさそうに見えますが、
これも反政府デモに便乗する形で現在浮き彫りになっている問題です。
以前からカンボジアとタイの国境に位置する
寺院の領有権、その周辺の土地の領有権等をめぐって
両国は争ってきています。
同じく11日に国際司法裁判所が
カンボジアの訴えを一部認める判決を下しています。
簡単に言ってしまうと、
プレアビヒア寺院の領有権はカンボジアにある
周辺地域の領有権は両国が話し合うべき
とされました。
インラック政権はこの領土問題を
「国際司法裁判所の判決にゆだねる」としていました。
そのため、タイ側にとって不利な判決になったことが
恩赦法の反対デモと合わせて
現政権批判の材料に使われる可能性があると見られているのです。
恩赦法反対デモから始まった反政府デモも
カンボジア問題が絡み、もはや何でもいいから批判したい・・・
そういう雰囲気に一部なってきているということかと思います。
ただしタクシン帰国につながる恩赦法を反対する国民が
予想以上に多かったのも事実。
また過激化する黄色デモに赤シャツ隊も登場し、
事態が悪化する可能性も否めない状況です。
というわけで今週もバンコク各地でデモが予想されます。
お気をつけてお過ごしください。