アンパワー水上マーケットも薄暗くなり、夜になりました。
私たちはお迎えに来た行きと同じプライベートボートに乗り、
日が暮れた後の水上マーケットをボートで通り過ぎることに・・・。
川は夜の方が神秘的で、魅惑的に見えます。
そして、川の流れに逆らうように歩く
水上マーケットの周りを取り巻く人波と出店の明かり・・・
日が落ちる前、ここでこうして歩く人々と同じように、
出店を眺め歩いていた自分たちなのに
ボートの中から見えるそれは、まるで映画の中に迷い込んでしまったような、
どこか懐かしく、幻想的な空間でした。
活気と賑やかさに満ちたマーケットのエリアを通り越し、さらにボートは進んでいきます。
見えてきたのは川沿いの宿。まさに民宿という言葉がぴったりの素朴な宿たち。
そして、ボートはさらに暗がりの中へ。
この先、私達のお目当ては蛍・・・
アンパワーは水上マーケット、そして蛍が見られることでも有名なのです。
蛍の様子は写真に撮れるほどはっきりとしたものではありませんでした。
そしてボートから見える川沿いの木々の周りを飛ぶ蛍と見る、というものでしたので
遠く、弱い光のクリスマスツリーのイルミネーションのようでした。
それでも、夜空に光る星のように、小さくピカピカ
と光る蛍たちを見て
お盆に日本の田舎に来ているような錯覚に陥り、
少し日本の夏が懐かしく思い出されたアンパワーの夜でした。
続く。
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